韓国のタレントで“財テク女王”と称されるヒョンヨンが、ママカフェ(子育て情報の交換サイト)をめぐる大型詐欺事件に巻き込まれ、苦境に立たされている。
仁川地検は6月26日、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(詐欺)などの罪で、ママカフェの運営者(50代)を起訴した。運営者は2019年11月~昨年9月、ママカフェで会員61人から142億ウォン(約15億円)を詐取したとされる。また282人から約464億ウォン(約50億円)を違法に調達した罪にも問われている。
この運営者は会員に「商品券に投資すれば、3~4カ月後には投資額に10~39%を上乗せした金額の商品券や現金を支給する」と伝えていたという。
ヒョンヨンはこの運営者と親しい関係とされる。ヒョンヨンは、定価より安く買った商品券で物品を購入したり現金化して差益を得たりする仕組みに従い、運営者と「毎月7%の利子、6カ月以内の償還」という約束を交わして5億ウォン(約5400万円)を送金した。だが、5億ウォンに対する利子として月額3500万ウォン(約380万円)ずつを5カ月間にわたって受け取ったものの、元金の3億2500万ウォン(約3500万円)は返還されなかった。
また、運営者はヒョンヨンと同席したパーティーの写真を利用し、ヒョンヨンの化粧品をママカフェで販売したりしていた。その際、「“財テク女王”も私に投資する」と言って安心させたり、会員の前でヒョンヨンと電話で連絡を取ったりして、ヒョンヨンを利用していたとされる。
一連の疑惑を受け、ヒョンヨンの所属事務所ノアエンターテインメントはこのほど声明を出し、「理由はどうあれ、ヒョンヨンがママカフェ詐欺に関連しているのではと指摘されていることを、誠に申し訳なく存じます」と謝罪した。一方で「ヒョンヨンは詐欺の被害者に過ぎない」と強調したうえ、昨年12月の段階で運営者を告訴していたことを明らかにした。
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