2024 年 11月 24日 (日)
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韓国・地方の伝統行事で「危険な雑踏」…梨泰院事故の教訓どこに

5月27日、慶尚南道咸安郡の無尽亭を訪れた市民らが「落火ノリ」を待っている(c)NEWSIS

韓国慶尚南道(キョンサンナムド)咸安郡(ハマングン)の無尽亭(ムジンジョン)で5月27日開かれた「落火ノリ」行事に、郡が予想した見物客(1万人)の5倍を超える5万人以上が訪れ、大混雑した。

「落火ノリ」は炭と韓紙(韓国伝統製法の紙)で作った糸をぶら下げて点火する伝統の花火行事。

この日は韓国の各地から見物客が集まり、会場に通じるすべての道路が詰まった。その際、1カ所に大規模な人波が発生し、携帯電話が不通になる事態となった。郡当局は行事開始の2時間前の午後5時ごろ、安全事故を憂慮して会場から離れるよう携帯メールで数回要請した。

行事会場は約6000平方メートルで、警察70人、消防130人余りが配置されていた。

ソウル梨泰院(イデウォン)雑踏事故(昨年10月29日)の際、1平方メートル当たり8~10人が密集していた。今回は「9人程度の危険な混雑状況になっていた」との見方も出ている。

「落火ノリ」は最近、テレビドラマとバラエティ番組によって広く知られるようになり、新型コロナのエンデミックという状況も加わって、大勢の見物客が押し寄せたと郡当局はみている。

大きなトラブルは発生しなかったものの、見物客から郡のホームページなどに批判の声が相次いだ。郡トップが同月28日、緊急の謝罪文を発表したうえ、来年の行事を「事前予約制」にするとともに、有料化や開催場所の変更を含む広範囲な改善策の検討に入ったという。

(c)NEWSIS

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