2024 年 11月 25日 (月)
ホームエンターテインメント韓国政府の「芸術総合学校」、念願の「修士・博士」設置なるか…各芸大はこぞって警戒

韓国政府の「芸術総合学校」、念願の「修士・博士」設置なるか…各芸大はこぞって警戒

国会前で「韓国芸術総合学校設置法」への反対を表明している全国芸術大学総学生連合会のメンバーら(c)news1

韓国芸術総合学校(韓芸総)の修士・博士課程新設が、文化・教育界の熱い課題として再び登場した。国会文化体育観光委員会法案小委員会で「韓国芸術総合学校設置法案」が通過する可能性が高くなったためだ。

私立の芸術大学の教授と学生らは、法案通過を阻止するために小委員会が開かれる予定だった5月30日、国会で集会を開いた。教授らは国家支援を少なからず受けている韓芸総が、修士・博士学位まで授与するようになれば「それは特恵になる」と主張している。すでに1999年、2005年にも類似した立法が推進されたが、既存の芸術大学の反対で失敗に終わった経緯がある。今回が3回目というわけだ。

文化体育観光省所属であり、教育機関でもある韓芸総の特別な位置が今回の議論の原因の一つだ。同校は国費で芸術教育を専門に担当する学校として設置された。実技中心の学校で、修学能力試験の成績が悪くても実技の実力さえ認められれば入学できる。

このような特別な点が韓芸総の競争力であると同時に弱点でもある。

大半が私立である他の芸術大学は、韓芸総に対する警戒心を緩めなかった。芸術分野は早期発掘が重要であり、修能試験の成績などと関係なく実力を発揮できるという特性があるためだ。

実際、芸術分野の英才たちが韓芸総を経て世界的水準の芸術家に成長した事例が少なくない。最近、世界的に有名になっているピアニストのイム・ユンチャンら、すべてを挙げることが難しいほど多くの芸術家を輩出した。

他の芸術大学からすると、韓芸総に修士・博士課程まで新設されれば、芸術分野学問のための高級学位まで席巻しかねないという懸念が出ている。したがって「実技中心の教育機関である同校に修士・博士課程を置くべきではない」というのが他の芸術大学側の論理だ。

(c)MONEYTODAY

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