新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」拡散を受け、オランダ政府が強力な封鎖措置を取ると、同国の市民は隣国のベルギーやドイツに「遠征」して食事を取っている。
英紙ガーディアンなどによると、オランダ政府が19日、大半の施設を対象に4週間の全面封鎖措置を取ったところ、市民が食事や買い物などのため国境を越えてベルギーやドイツに向かうようになり、両国の政府が頭を抱えているという。オランダとの国境に住むドイツ側住民は「不必要に我が国に来ないでほしい。オランダ人はオランダに、ドイツ人はドイツにいてほしい」と訴えた。
現地のこんな雰囲気とは異なり、欧州連合（EU）の欧州委員会は最近、加盟国に対し、国境を相互に開放するよう提案した。フォンデアライエン欧州委員長は「EU内では国境を開放した状態を維持しなければならない」と訴えている。マクロン仏大統領も16日のEU首脳会議後、SNSで「私たちはヨーロッパ人らしく行動しなければならない。ワクチン接種者がEU加盟国間を旅行する際には新型コロナの検査から除外しなければならない」と強調した。
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