
韓国ファッション業界が2026年1~3月期にそろって業績改善を記録し、業況回復への期待を高めている。2025年まで続いた高物価負担と消費萎縮の流れが徐々に和らぐ中、例年より長引いた冬の気候がアウターを中心とする季節需要を刺激し、業績反騰を後押ししたとの分析だ。消費心理の回復とプレミアム消費拡大の流れも重なり、主要ファッション企業の収益性がそろって改善している。
金融監督院の電子公示システムによると、LFは2026年1~3月期の連結基準で売上高4619億ウォン(約508億円)、営業利益444億ウォン(約48億8000万円)を記録した。前年同期比でそれぞれ7%、48%増加した数値だ。当期純利益も316億ウォン(約34億8000万円)で38.3%増えた。
LFは、ヘジスやダックスなど中核メガブランドを中心とした安定的な成長が業績改善をけん引したと説明した。特に景気の不確実性が続く中でも、ブランド認知度と忠誠度の高いラインアップを中心に需要が維持され、全般的な売上基盤が堅固に保たれたとの評価だ。業界では、LFがここ数年進めてきたブランド高級化戦略とグローバル市場への対応力強化が、本格的な成果につながっているとの分析も出ている。
ファッション業界全体でも同様の流れが見られる。新世界インターナショナルは海外ファッションと輸入コスメ部門の成長に支えられ、1~3月期の営業利益が前年に比べ大幅に増加した。特にニッチ香水を中心とするラグジュアリービューティー事業の拡大と、自社ブランドのリブランディング効果が同時に作用し、収益性改善幅を広げたとの評価だ。
ハンソムも1~3月期に売上高4104億ウォン(約451億4000万円)、営業利益365億ウォン(約40億2000万円)を記録し、それぞれ7.9%、67.7%増加した。消費心理の回復局面で、国内主力ブランドと輸入ブランドの双方が安定した成長を示し、業績改善をけん引したという。特にプレミアムラインアップを中心とした販売好調が、収益性改善に直接影響したと分析される。
サムスン物産ファッション部門も堅調な成長を続けた。ビーンポールやギャラクシーなど主力ブランドの2桁成長に支えられ、1~3月期の売上高は5730億ウォン(約630億3000万円)、営業利益は380億ウォン(約41億8000万円)だった。前年に比べそれぞれ13.7%、11.8%増加した。コーロンインダストリーFnC部門は、気候変化に対応した商品運営の効率化と、ゴルフウエアブランド「ジーフォア」の海外拡大効果が重なり、黒字転換に成功した。
業界では、今回の業績改善の流れを単なる季節要因にとどまらない変化とみている。過去の消費萎縮局面で大きく縮小していた衣料消費が再び回復しており、特に百貨店チャネルを中心にプレミアムファッション消費が明確に戻っている点に注目する雰囲気だ。
実際、産業通商資源省の流通業動向によると、2026年1~3月期の百貨店衣料品売り上げは前年に比べ増加し、全般的な回復傾向を示した。業界では、紳士服と婦人服の双方でプレミアム商品群を中心に需要が拡大し、成長が強まったとの分析も出ている。
ファッション業界関係者は「冬の気温低下でアウター販売が予想より長く続いたうえ、その後の消費心理回復も加わり、業績改善幅が拡大した」とし、「ブランド競争力の高い企業を中心に、回復の流れは当分続く可能性が高い」と話した。
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