
韓国で2025年10月に起きたキム・チャンミン監督の暴行死事件について検察が再捜査を進めるなか、父のキム・サンチョルさん(72)がインタビューに応じ、「加害者を厳しく処罰してほしいというだけではない。この事件の捜査は最初から誤っていたのだから、全面的にやり直してほしい」と訴えた。
キム・サンチョルさんは、暴行直後に病院へ搬送されなかった点や、約1時間後に移送された経緯、捜査初期に加害者らの身元確認のみで帰宅させた対応など、多くの点で納得できないと指摘した。
また、特殊暴行罪で執行猶予付き判決を受けた被疑者がいたにもかかわらず逮捕状が退けられたことや、キム監督が「息子とけんかして殴られた」と供述したとする記録にも強い疑問を示した。
キム・サンチョルさんは、事件当日に暴行を目撃した人物がいるとの報道について「検察が関連内容のほとんどを確保していると聞いている」と述べ、再捜査による真相解明に期待を寄せた。
事件後の生活については「一家が壊れてしまった。体も心も非常につらい」と語り、特に残された孫の将来を強く案じていると明かした。
キム監督については「障害のある息子を育てながらも自己研さんを続け、音楽や写真、演技まで学び努力していた。2025年7月には映画会社も設立し、5作目のシナリオを準備していた」と振り返った。
暴行を知った当時の状況については「午前3時ごろ病院に到着した時にはすでに昏睡状態だった」とし、警察から説明された「泥酔して口論の末にけがをした」という内容は事実と異なると主張した。
さらに、救急記録に「息子と口論した」と記載されていた点についても「到底信じられない内容」とし、警察の説明と矛盾していると指摘した。
捜査過程については、進展状況の説明が十分でなかったとし、「逮捕状請求が退けられた事実も知らされなかった」と不満を述べた。
防犯カメラ映像についても警察から共有されなかったため、遺族自らが飲食店の映像を確保し検察に提出したと明かした。
現在、検察は専従チームを組んで再捜査を進めているが、詳細な説明は十分に受けていないという。
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