
韓国のバイオ企業「サムチョンダン製薬」の株価が急騰し、個人投資家の間で「ある高齢投資家」のエピソードが再び注目を集めている。
同社株は2026年に入り400%以上上昇し、1株100万ウォンを超えるいわゆる「皇帝株」となった。3月25日の終値は前日比19.12%高の110万5000ウォン(約12万1550円)で、コスダック市場の時価総額首位に立った。
急騰の背景には、新薬開発への期待がある。特にGLP-1系の経口肥満治療薬や、経口インスリンの開発が進んでいるとの報道を受け、投資資金が一気に流入した。経口インスリンはまだ実用化された例がなく、成功すれば市場構造を大きく変える可能性があるとみられている。
注目されているのは、先月話題となった「証券会社に現金を持ち込んだ高齢投資家」の一件だ。この投資家は銘柄名を書いたメモを手に同社株を購入した。当時はすでに株価が大きく上昇していたため、「天井のサイン」「売り時だ」といった否定的な見方や、判断を疑問視する声が多く上がっていた。
しかしその後も株価は上昇を続け、50万ウォン台から倍以上に上昇し、100万ウォン台に到達。評価は一転し、「結果的に成功した投資だった」と見直されている。
一方で同日、同社の代表は約2500億ウォン(約275億円)規模の株式売却計画を明らかにした。主に税金納付のための措置で、経営権への影響はないとしている。
(c)MONEYTODAY