
韓国型次期駆逐艦(KDDX)バッチIIの概念設計事業の入札に、ハンファオーシャンが単独で応札したことが分かった。
もともと国内特殊船分野の二強であるHD現代重工業とハンファオーシャンは、KDDXバッチI事業をめぐって激しい競争を繰り広げてきた。このため、今回も両社がそろって参加するとみられていた。
防衛産業業界によると、KDDXバッチII概念設計事業の入札は最近2回実施されたが、HD現代重工業はいずれも参加しなかった。
現行規定では、2回流札となった場合、単独応札した企業との随意契約が可能となる。このため、ハンファオーシャンが概念設計を担う可能性が高まっている。
これについてHD現代重工業の関係者は「参加しなかったのは事実だ」と述べた。ハンファオーシャンの関係者は「提案書を提出し、結果を待っている」と話した。
KDDX事業は、約7兆8000億ウォン(約8580億円)を投じ、2030年までに6000トン級の韓国型イージス艦6隻を建造する初の国産駆逐艦事業。概念設計、基本設計、詳細設計および1番艦建造、後続艦建造の順に進む。通常は、概念設計を担った企業が後続段階でも有利な立場に立つと評価される。
ただ、業界では、HD現代重工業の今回の不参加を単純な事業放棄とみるのは難しいとの分析も出ている。概念設計は初期構想の性格が強い一方、実際の事業化は基本設計から本格化するとの見方があるためだ。
実際、KDDXバッチI事業でも、概念設計は大宇造船海洋、その後、ハンファオーシャンが買収、が担当し、基本設計はHD現代重工業が担うなど、段階ごとに担当企業が異なった例がある。このため、概念設計の結果がそのまま後続事業の受注に直結しないケースも少なくないという。
防衛事業庁は当初、2026年末までにKDDXバッチIの詳細設計および1番艦建造契約を結び、2030年までに韓国型イージス艦を実戦配備する計画だった。だが、事業者選定の問題で、すでに2年以上遅れている。
このため、HD現代重工業の今回の入札不参加も、こうした競争構図の中で下した戦略的判断である可能性が取り沙汰されている。
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