
北朝鮮が最近、情報技術(IT)を活用した読書プログラムの普及を拡大し、住民の読書活動を積極的に奨励している。ただ、ここにも体制への忠誠心と思想教育を強化する措置が反映されており、北朝鮮体制特有の統制がオンラインにも広がっているとの分析が出ている。
労働新聞は16日、青少年教養資料閲覧プログラム「熱情」をはじめ、各種の読書関連IT製品が住民の間で好評を得ていると報じた。新聞は、利用者がプログラムで図書情報を確認し、「移動通信網」で本を購入でき、新刊の要約版も提供されていると紹介した。
特に、国家資料通信網を通じて読後感を共有し、討論する空間が設けられ、読書熱意を高めていると宣伝した。最近は長編伝記小説「玄哲海元帥」に対する読者の感想文が活発に投稿され、読者たちが「首領の意志と構想を支える」と決意を明らかにしているとも伝えた。玄哲海氏は、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の後継者時代に「師」の役割を果たした人物だ。
北朝鮮は最近、スマートフォンや内部イントラネット、電子図書館などデジタル基盤サービスを拡大する姿を見せている。新型コロナウイルス以降、国家資料通信網の活用が増え、教育・文化分野でも電算化が進んでいるとの評価が出ている。ただ、これは純粋な読書振興政策とだけ見るには難しい面がある。
北朝鮮は読後感の共有過程でも「首領の意志を支える」という内容が中心になっていると強調しており、読書活動を体制への忠誠心を高める延長線上で奨励している。
専門家は、北朝鮮がITを活用して読書文化を広める一方、住民の思想動向を管理する効果も期待しているとみている。国家が統制する通信網の中で読書や討論、感想文作成がなされるため、住民の関心事や反応を把握したり、結束に積極的でない人を見分けたりできる側面があるためだ。
2025年に英BBC放送が伝えたところによると、北朝鮮から持ち出されたスマートフォンを分析した結果、5分ごとにスクリーンショットが撮られるソフトウェアが設置されていたことが分かった。これは当局レベルで、スマートフォンなどのオンライン機器を監視手段として活用しているとの分析が可能だ。
北朝鮮はこのほかにも、韓国式表現の自動修正や監視カメラ拡大など、デジタル技術を住民統制に取り入れる事例を増やしている。
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