2026 年 6月 19日 (金)
ホームライフスタイル韓国の夏休み国内旅行、鬱陵島の郷土料理から墨湖の海岸絶景まで商品多様化

韓国の夏休み国内旅行、鬱陵島の郷土料理から墨湖の海岸絶景まで商品多様化

鬱陵島の燭台岩(c)news1

夏休みシーズンを前に、韓国国内の主要旅行地が避暑客を迎える準備を本格化させている。単に宿泊先を予約するだけでなく、その地域の隠れた魅力を深く体験したいという旅行需要が増加。これを受け、旅行業界は地方自治体と連携した差別化プロモーションや、少人数向けのオーダーメード型旅行商品を相次いで打ち出し、夏の繁忙期市場の先取りに乗り出した。

夏の避暑地として注目を集めるのが、海洋性気候によりソウルより快適な20度前後の気温を保つ鬱陵島(ウルルンド)だ。旅行大手「黄色い風船」は、この鬱陵島需要を狙ったツアー商品を販売する。韓国が「独島」と呼んで実効支配する島根県竹島めぐりや観音島、ナリ盆地などの名所巡りに加え、ホンタバプ(イガイご飯)といった郷土料理も楽しめる内容だ。旅行客は、日本海をゆったり眺められるクルーズ船か、移動時間を短縮できる高速船かを旅行スタイルに合わせて選ぶことができる。

近場でのリフレッシュを望む旅行客に向けては、旅行プラットフォームのNOLが仁川(インチョン)市や仁川観光公社と組み、単独の宿泊プロモーションを展開する。ライブ配信で仁川を代表する宿泊施設を最大83%引きで紹介するほか、6月30日まで先着順で割引クーポンを配布。江華(カンファ)・甕津(オンジン)郡は3万ウォン(約3300円)、その他の仁川全域は2万ウォン(約2200円)の宿泊割引が受けられ、休暇費用の負担軽減につながると期待されている。

また、江陵(カンヌン)市は「江陵訪問の年」を迎え、旅行プラットフォームのマイリアルトリップとともに「江陵セールフェスタ」を単独運営している。同社では2026年の江陵関連の検索量が前年比で150%以上増加するなど実際の予約需要が急増。これに注目し、7月31日までに江陵地域の宿泊施設を5万ウォン(約5500円)以上予約した場合、2万ウォンの割引クーポンを提供する特典を掲げた。文化体育観光省が全国単位で実施する宿泊割引とは別に江陵市が主催するオーダーメード型の事業で、アプリ内で予約から決済まで一度に済ませられる。

既存の有名観光地を離れ、深みのある国内旅行を望む人向けのプレミアム商品も登場した。「本当に良い旅行」は、地方の小都市の隠れた名所に光を当てる1泊2日の企画展を開催。専用バンを使った少人数移動、ホテル級の宿泊、地域の名物料理を含む完成型パッケージで、専門ガイドが同行して旅の質を高めている。歴史と自然を楽しめる寧越(ヨンウォル)・堤川(チェチョン)コースや、日本海岸の絶景を満喫する墨湖(ムコ)・三陟(サムチョク)コースのほか、ユネスコ世界遺産の伝統美を体験する栄州(ヨンジュ)・安東(アンドン)コース、近代文化遺産と西海岸の秘境を結ぶ群山(クンサン)・古群山(コグンサン)コースなど、各地域の魅力を明確に打ち出した。

旅行業界の関係者は「単純な移動や宿泊を超え、地域の物語を知り、体験する旅行の価値がさらに大きくなっている。旅行者には実質的な特典を、地域には新たな訪問需要を生み出す自治体との協力モデルが、今年の夏の旅行市場の核心トレンドとして定着するだろう」と見通している。

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