2026 年 5月 8日 (金)

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[KWレポート] 韓国ドラマ制作者が明かす「ヒットの内側にあるもの」 (下)

◇ドラマを動かす“2030世代”の存在感 ――パク・ソンスさんは韓国の20~30代女性に注目されています。 「『2030女性』たちですね。彼女らの創作欲求やエネルギーに注目しています。彼女らは未来に対して不安を感じています。就職も不安定で、ジェンダー問題などの影響もあって、非常に不安定な世代です。実は、作家志望の学生のほとんどが『2030女性』なのです。たとえば、私が『瞑想講座』などの“価値を求める場”に行くと、『2030女性』で埋め尽くされています」 「『2030女性』は、目の前の現実よりも『どう生きるべきか』といった価値への関心が非常に高く、創作への関心も非常に強いです。YouTubeやモバイル、Instagramなどを通じて写真を撮ったり、文章を投稿したりして、創作活動を積極的に展開しています。どの世代よりも価値観や創作に対する関心が高く、またドラマにも強い関心を持っていて、非常にパワフルなドラマの消費者です。作家がロマンスやファンタジー、ビューティー、料理などさまざまなテーマでドラマを書く際に、同時に消費者であり創作者でもある彼女らの存在が非常に重要なのです」 ◇100回の失敗が道をひらく ――脚本家になるために特に重要な経験とは何でしょうか。 「それは『失敗をたくさんすること』です。失敗を恐れず、何度もトライすることで、そこから学ぶものがあると考えています。そして、失敗を恐れずに地道に進んでいけば、必ず何か得られるものがある、というのが、私自身の経験でもあり、信念でもあります。もちろん、私は『韓国式ストーリーのつくりかた』の中で、作家になるための20の資質を挙げましたが、それぞれが完全に独立して存在しているわけではなく、互いに連動しあっています。たとえば『無限の想像力を発揮せよ』といった項目もありますが、想像力を発揮するには、ただ安全な道ばかり歩いていては難しいんです。失敗してもいい、失敗するかもしれないけど挑戦してみよう、という気持ちがあってこそ、新しい道が開ける。初回では無理でも、10回、100回と繰り返す中で、何かしらの突破口が見えてくると思います」 「私はこの考えを、自分の息子にも伝えたいと思っています。実は、大学受験に失敗した息子にこの本を読ませたかったのですが、なかなか読んでくれなくて……。『大学に一度落ちたくらい何でもない。もっと勇気を持って、何度でも挑戦しよう』と言いたいのですが。確かに、試験だけでなく、どの分野においても『失敗が怖くて挑戦できない』という不安はあると思います。そして、成功した人が『失敗してもいい』と言うのを聞くと、まだ成功したことのない人にとっては『それは成功したから言えるんでしょう』と思ってしまうかもしれません。そうした人たちに『失敗は必要だ』『成功するためには失敗が避けられない』と説得するにはどうすればいいのか、それが私の関心事でもあります」 「そういう人たちには、私は『失敗』というよりも、まずは心や体の状態に向き合うことを勧めます。たとえば、軽い運動、走ってみることなどから始めてみてはどうかと。体を動かすことで、気持ちも少し軽くなるかもしれません。『もう一度挑戦しろ』と急かすのではなく、まず体を動かして、心を少し軽くして、それからでいいと伝えます。そして私が伝えたいのは『成功はそれほど大事ではない』ということ。成功しなくてもいい。大事なのは、きょうをどう過ごすかなんです。きょう、美味しくご飯を食べて、少しでも動いて、散歩して、健康に過ごせば、それだけで十分。何もしていなくても、寝てばかりでなければ、それでいい。それを私は大事にしてほしいと思っています」 ◇「幸せ」はプロセスの中にある ――監督としてヒット作を出しても、次の作品がヒットするかわからない。この不安にどう向き合っているのですか。 「結果や成功に執着しないことこそが、むしろ成功への道だと考えています。これまで、欲が強く、成功に執着している人をたくさん見てきました。そういった人たちは、たとえ成功してもあまり幸せそうには見えませんでした。非常にストレスが多く、欲も強い。たとえ成功しても“あれ?これだけ?こんなもの?”と感じてしまうのです」 「私自身は、ヒット作もあり、多くの評価も受けてきましたが、振り返ってみると、『幸せ』とは『成功』そのものではなく、その『プロセス』だったと言いたいです。『幸せ』というのは、例えば、ある本を読んだ時、何かをメモした時、会議で話し合った時、撮影のためにどのショットにするかを考えていた時――そういったプロセスこそが『幸せ』だったのです。最終的に賞をもらったりするのは、ただの付加的なものでしかありません。だから私が本当に伝えたいのは『作家になる』という結果よりも『作家になっていくプロセス』を楽しんでほしいということです」 (c)KOREA WAVE

[KWレポート] 韓国ドラマ制作者が明かす「ヒットの内側にあるもの」 (中)

◇「キャラは“立体”でなければならない」 ――魅力的なキャラクターを作り上げるのに必要な要素とは? 「私自身も『主観的な魅力』ではなく、『一定の基準』を持っています。その基準を私は今回の本に書いています。簡単に言うと『キャラクターが立体的であること』です。私はこれを『キャラクターボックス』と呼んでいます」 「主人公には6つ程度の立体的要素が必要だと考えています。なぜ立体的でなければならないのか? 視聴者が多様だからです。その多様な視聴者が『この一面は私と似ている』と感じると、視聴者はそのキャラクターに親しみや絆を感じるのです。『自分と同じだ』と思えるように。だからこそ、立体的なキャラクターであれば、さまざまな視聴者とどこかで接点を持ち、キャラクターと視聴者が絆を築くことができ、ドラマに没入できるのです」 「また、立体的なキャラクターには『弱点(脆さ)』が不可欠です。加えて『能力』や『魅力』も必要です。弱点を通して視聴者は共感や同情を抱き、能力と魅力によってそのキャラクターが困難を乗り越えていくと信じられるのです。ですから、主人公キャラクターの魅力は、単なる主観ではなく、私なりに研究や読書、経験を通して『こういうキャラクターこそが魅力的だ』と確信を持って導き出したものなのです」 「それは人間らしさですね。うまくできない部分もあれば、優れている部分もある。さまざまな側面があるからこそ人間だということです。でも、主人公である以上は、魅力や能力も備わっていなければなりません。人間としての弱点や脆さもあって、例えば『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を見ると、彼女は天才的な弁護士でありながら、自閉症という障害を抱えています。自閉症という脆弱性と、天才的な記憶力という優れた点。このように脆さと能力が結びついた時、そこに温かさがあり、そして人間の勝利のドラマが生まれるのです」 ――魅力的なキャラクターを創造するには、日々、どのようなことを心掛ける必要があるのでしょうか。 「自ら率先して人間関係を築き、その過程で泣いたり怒ったりするような経験が必要だと思うんです。つまり、作家というのは絶えず『人について学ぶ存在』であるべきだということです。心理学でも歴史でも、どのような手段を通じてでも人間を学ぶ学者のような存在だと私は思っています。だからこそ、人間を知らなければならないし、自分自身も知らなければならない。より深く人間を理解してこそ、視聴者の心に届く作品を送り出せるのだと思います」 ◇“社会の傷”が物語を生む ――韓国社会には格差、分断、南北葛藤など、さまざまな困難があります。そうした葛藤こそが逆にドラマに深みを与えているのではないかと考えます。 「韓国社会には、社会・政治・経済と多くの問題があります。制度上の問題もあり、さまざまな政治的対立や、ヘイト問題など多くの課題が存在しています。私は、人類の歴史において『離別』『失恋』などのテーマがなかったら、驚くような芸術や文化作品は生まれなかったのではないか考えます。もしゴッホが恋愛に成功していたら、あれほどの素晴らしい作品が果たして生まれただろうか……。多くの芸術家や創作者が、悲しみを抱えて心が苦しくなった時に詩を書いたり、小説を書いたりします。ですから「愛に失敗するということは人類にとっての祝福だ」と言えるかもしれません」 「そうした意味で、韓国社会の多くの問題が、創作者たちにとって作品の源泉となり得るのではないかと思います。歴史的にもそうです。例えば、ノーベル文学賞を受賞した作家ハン・ガン(韓江)さんも、韓国の大きな痛みである『光州事件』を題材に小説を書いています。また、多くの読者に親しまれている作家たちは、韓国の時代背景の痛み、あるいは貧富の格差や戦争、南北分断といったテーマを通じて優れた小説を書いてきました。こうした社会的葛藤を文化的・芸術的に昇華する力があると思います。そうした作品はより深い葛藤、より深い感動をもたらすことができるのだと感じます」 (c)KOREA WAVE

[KWレポート] 韓国ドラマ制作者が明かす「ヒットの内側にあるもの」 (上)

韓国ドラマ界で30年にわたり活躍してきた演出家・脚本家のパク・ソンスさんがこのほど、創作の現場で培った経験をもとに、ドラマ作りに必要な資質や、創作の本質を語る『韓国式ストーリーのつくりかた』を出版した。数々のヒット作を手がけ、後進の育成にも尽力してきた著者が掲げる「共感を生むキャラクター」「失敗を恐れない挑戦心」「プロセスを楽しむ姿勢」とはどのようなものか。オンラインによるインタビューでパク・ソンスさんに尋ねてみた。【KOREA WAVE編集長 西岡省二】 ◇夢追う若者たちへ贈る“実践書” パク・ソンスさんはドラマの演出家・プロデューサーとして、脚本家として、さらに脚本家養成の講師として、30年にわたりその現場にたずさわった。2014~17年には韓国MBCテレビのドラマ局長を務め、多くの新人脚本家とともにドラマ制作にかかわってきた。ドラマの企画・演出経験をもとに、韓国放送作家協会教育院、韓国芸術総合学校、韓国の中央大学などで後進の育成にも取り組んでいる。その間、『おいしいプロポーズ』など、主に青春の反抗・成長を描いた作品を演出し、2002年にはドラマ『勝手にしやがれ』で多くのファンを獲得して、百想芸術大賞、韓国放送大賞などを受賞した。 ――『韓国式ストーリーのつくりかた』を書くようになったきっかけは? 「ソウルにあるドラマ作家アカデミーで講義をしてきました。そこにはドラマ作家を目指す受講生がいて、作家デビューを夢見ています。でもドラマ作家になるというのは本当に難しい。会社を辞め、人生のすべてを賭けてくる人もいます。彼らの時間と人生が無駄にならないようにするためにはどうすれば良いか考えました」 「私はドラマシリーズの監督を務めたこともあり、放送局の編成局長としてドラマの企画にも関わり、脚本を書いた経験もあります。ドラマに関する重要な側面をすべて経験してきたので、誰よりも現実的で役に立つ道を彼らに示せるのではないかと思って、この本を書くことにしました」 ◇韓国ドラマの「3つの転換点」 ――ドラマ制作にかかわった30年間に韓国社会も大きく変化しました。制作現場にいて、その変化をどのように感じましたか。 「大きく3つの変化のポイントを経験しました。まず最初は2002年の(日韓共催の)ワールドカップの時期に『冬のソナタ』が日本で大ヒットし、日本で『韓流』という言葉が使われ始めたことです。その後、2003年に『チャングムの誓い』というドラマが日本で放送され、韓流が日本で一種のブームとなりました」 「次に、中国でも韓国ドラマが消費され始めました。もちろんそれ以前にも中国では少し非合法的にコピーや海賊版のようなものもありましたが、公式に韓国ドラマを輸入し始め、特に2010年代には『星から来たあなた』のようなドラマが大ヒットし、韓国・日本・中国の間でコンテンツの活性化が進みました」 「もう一つが、新型コロナウイルスのパンデミックで世界的なシャットダウンが起こり、多くの困難があった時期。逆に韓国ドラマが非接触型コンテンツとして、OTT(動画配信サービス)やモバイルで視聴できる強みを生かし、世界中で親しまれるようになった。こうした3つの転換点がありました」 ◇熾烈な競争が名作を生む ――韓国は競争社会と言われます。ドラマ業界での競争も熾烈です。 「作家や脚本家、映画制作者に限らず、すべての分野で競争が激しくなっていると感じています」 「30年前もやはり熾烈な競争がありました。私が所属していたMBCドラマ局の中でも、プロデューサー同士、監督同士の競争が激しかったのをよく覚えています。当時、私がドラマを成功させると、放送局幹部らがとても嫉妬しました。作家や監督たちは欲や競争心が非常に強く、休みを惜しまずに仕事をするような環境がありました。まさに“戦い”とも言えるようなものでしたね」 「ですが、今の韓国社会における競争の問題は、また次元が少し違うものになっています。それでも私は、そのような熾烈な競争心が、それぞれの個性的なドラマ作品を生み出す原動力になっていたのではないか、と感じています。ただ、勝ち負けにこだわらず、互いに共有し、共存し、協力し合える社会を心から望んでいます」 ◇ドラマ審査の決め手はキャラクター ――新人作品の審査にもかかわっています。審査で最も重視することは何ですか。 「公募作品や放送局で編成を検討する台本では、『シナリオ』と『脚本』が別になっています。シナリオとは概要や設定、キャラクターの説明などであり、脚本は実際のセリフが含まれている。つまり台本ですね。私は審査をする際、まず脚本から読みます。前に書かれているシナリオは読まず、脚本を読みながら登場人物のキャラクターに魅力があるか、その主人公に共感・感情移入できるかを最も重視します。キャラクターに魅力があり、共感できれば、その作家に高い点数を与えます。どれだけストーリーが斬新で面白くても、登場人物に共感できなければ評価を下げます」 「だからこそ、韓国ドラマで最も重要なのは、素材やストーリーの構造よりも、人物の感情をいかに繊細に描くかという点です。韓国のドラマ作家たちは、また演出家たちは、人物の感情やリアクションをとても上手に表現します。これによって視聴者との共感を築けるのです。人物の感情をうまく描ける作家は、ドラマをより感動的に、より面白く、温かく、そして情緒豊かなものにする力があります。これは作家にとって何よりも重要な資質だと思います」 (c)KOREA WAVE

“歓楽の聖地”というデマで観光客激減…韓国の観光地が法的対応へ

韓国江原道(カンウォンド)の観光地・襄陽(ヤンヤン)郡が、SNSやオンラインコミュニティで「歓楽の聖地」とする虚偽の情報を流されたことで観光客が激減したとして、情報発信者への法的措置を取る方針を明らかにした。 襄陽郡によると、数年前からSNSや掲示板などで似たような虚偽の書き込みが繰り返し投稿され、閲覧数や推薦数(いいね)が異常に急増するなど、組織的な偽情報拡散の疑いがあるという。 問題の投稿は、襄陽郡が誇るサーフィン文化を「遊興文化」とゆがめて伝え「歓楽の聖地」とまで誇張している。これら投稿は短時間で削除され、投稿者がアカウントごと消えるなど計画的、組織的な動きが見られる。 郡側は「根拠のない情報の拡散で観光客の数が急減し、サーフショップ、飲食店、宿泊業者など地域の主要産業が廃業の危機に陥っている」と危惧。デマの投稿者を名誉毀損や業務妨害の容疑で刑事告訴する方針だ。 また、今後同様の被害が再発しないよう、オンライン上での監視を強化し、虚偽情報に対しては断固たる姿勢で対応するとしている。 襄陽郡の担当者は「多くの郡民が根拠のないデマにより生計を直接脅かされている。虚偽情報を流布した者に対しては最後まで法的責任を追及する」と強調した。 (c)MONEYTODAY

韓流『イカゲーム』が再び世界を席巻…Netflix・全シーズン計2.31億ビュー

米動画配信大手ネットフリックス(Netflix)はこのほど、2025年上半期の視聴動向報告書(エンゲージメント・リポート)を公開した。上半期だけで約950億時間の視聴が記録された。韓国をはじめとする非英語圏のコンテンツが全体の約3分の1以上を占め、Netflixのローカライズ能力が証明されている。 Netflixの視聴動向報告書によると、2025年上半期にはシリーズやアニメーションなどさまざまなジャンルの韓国コンテンツも注目を集めた。中でも『イカゲーム』はシーズン2と3の両方が上半期の人気シリーズトップ10にランクインする成果を収めた。2025年上半期だけで全シーズン合計で実に2億3100万回の視聴数を記録した。 特に『イカゲーム』シーズン3は、公開からわずか4日間(6月27日~30日)で約7200万回の視聴数を記録した。公開直後にはNetflixが人気ランキングを集計する全93カ国すべてで1位を維持したこともある。 済州島を舞台に「エスニ」と「グァンシク」の冒険に満ちた一生を四季を通じて描いた『すっかりだまされた』は、上半期に約3500万回の視聴数を記録。このほかにも、韓国の医療界や学校を背景にしたウェブトゥーン原作の作品である『トラウマコード』『弱いヒーロー Class 1』『弱いヒーロー Class 2』が、それぞれNetflixを通じて3400万、2200万、2000万回の視聴数を記録した。 アニメーション映画『KPOP DEMON HUNTERS』は、韓国の背景とK-POPをモチーフにグローバルなシンドロームを巻き起こし、上半期だけで約3700万回の視聴数を記録した。公開直後には、コンテンツに登場する架空のK-POPバンドの楽曲がSpotify、Apple Music、iTunesチャートなど主要なグローバルチャートにランクインし、OST業界を揺るがした。このサウンドトラックは現在、2025年のビルボード200において映画音楽としては最高位にランクインしている。 また、2025年も2024年と同様に、非英語圏のコンテンツが全体の視聴時間の約3分の1以上を占めた。特に上半期の最多視聴シリーズ25作品のうち、実に10作品が非英語圏の作品だった。これを通じて、「優れた物語はどこからでも生まれる」というNetflixの信念と、各国の現地クリエイターとの協力によって最高のコンテンツを提供するというNetflixの投資哲学が一致していることが示されている。 (c)KOREA WAVE

「旅行の落とし穴」空港Wi-Fiや偽サイト経由で個人情報が盗まれる危険…韓国で注意喚起

夏の旅行情報を狙ったサイバー攻撃が急増している。パスポートのスキャン画像、航空会社のアカウント、ホテルの予約内容までがダークウェブで高額で取引されており、韓国でも注意が呼びかけられている。 Nord VPNは17日、旅行用eSIMアプリ「Saily」と共同で実施した調査の結果、旅行者の個人情報がダークウェブで活発に取引されていると明らかにした。 今回の調査は、Nord VPNのリスク露出管理プラットフォーム「Nord Stellar」を通じて収集したダークウェブ取引およびハッカーフォーラムのデータをもとに実施した。 分析によると、旅行関連のデータは最低10ドル(約1485円)から最高で5000ドル(約74万2700円)以上で取引されている。認証されたEUのパスポートは5000ドルを超える高値で販売されており、アジアのパスポートスキャン画像は10ドル(約1485円)、身分証のスキャン画像は15ドル(約2228円)程度だった。また、ブッキングドットコムの予約情報は最大250ドル(約3万7135円)で再販されていた。 このような機密情報の流出経路は、意外にも単純だ。ハッカーは悪性コードを使って利用者のスマートフォンやクラウドストレージにアクセスしたり、航空会社・旅行会社・ビザ発給プラットフォームで発生した情報漏洩を悪用したりする。 また、空港のチェックインサイトを装ったフィッシングページ、権限設定が不十分なクラウドフォルダー、空港で紛失・放置された搭乗券なども主な手段として利用される。 流出したデータには、名前、生年月日、パスポート番号、メールアドレス、電話番号、緊急連絡先などの主要な個人情報と、旅行日程の詳細が含まれている。これらの情報は、フィッシング、身分の盗用、偽アカウントの作成、金融詐欺などの高度なサイバー犯罪に悪用される可能性があり、被害規模が拡大する恐れがある。 最近ではAI技術を活用したフィッシング手口も拡散している。たとえば、偽のチェックインプラットフォームが身分証の写真や自撮り写真の提出を求めたり、空港のWi-Fiやラウンジ登録ページを装ったフィッシングサイトが登場しており、利用者を欺いている。 外見や文言が実際のサービスとほとんど区別できないほど精巧に作られており、一般の利用者が識別するのは難しいという点もリスク要素だ。 こうした状況を受け、Nord VPNは旅行時に基本的なセキュリティ対策を徹底するよう強調している。旅行書類やパスポートの写しは公開クラウドではなく暗号化されたストレージに保管し、メールやSMSで送られてきたリンクのURLを必ず確認し、公衆Wi-Fiを利用する際には必ずVPNを使用するよう勧めている。 (c)KOREA WAVE

35度・猛暑の中、教室エアコン「予算節約」で停止、保護者が大激怒…韓国・小学校が炎上、方針を即撤回

猛暑警報が発令された韓国で、仁川(インチョン)の小学校が予算不足を理由に教室のエアコンを止めたことに保護者が反発、学校側はわずか1日で方針を撤回した。 仁川市富平区(プピョング)の小学校が7日午前10時半から1時間、教室など校内施設でのエアコン使用を中止した。また、児童が下校した午後3時半から1時間は職員室、校長室などのエアコンを止めた。 仁川地域では2日から猛暑が続いており、当日の最高気温は30.5度を記録した。学校側は理由を「運営費の不足」と説明。今年度の学校運営費は6億4000万ウォン(約6860万円)と前年比5700万ウォン(約611万円)減額されたことから、4日の会議でエアコンの稼働時間短縮を通告したという。 この決定に対して保護者からは強い抗議の声が上がった。児童の健康と安全を軽視しているとの批判が相次ぎ、学校側はこの措置を撤回。騒動が報じられた8日、仁川では観測史上7月上旬としては最高の35.6度を記録しており、保護者の間では「予算のために児童の健康を犠牲にするのか」との批判が続いている。 仁川市教育庁の関係者は「現在、教室では通常通りエアコンが稼働している。今年度予算では冬季の暖房費も不足しているので、職員室などでは一定時間エアコンの代わりに扇風機を使うことにした」と明らかにした。 (c)MONEYTODAY

マンション廊下に宅配山積み「まるで倉庫」…韓国・迷惑隣人の“段ボールタワー”に住民ブチ切れ

韓国の大型オンライン掲示板「ボベドリーム」に11日、「宅配便が積み上がる隣家、こんな迷惑行為ありますか?」というタイトルの投稿があった。マンションの廊下に積み上がる荷物にストレスを感じた住民が対応方法について助言を求める内容だ。 投稿した住民によると、隣人が自宅前の共用廊下に大量の宅配荷物を長期間にわたって放置。メモで2回撤去を要請したが無視され、管理室を通して注意しても一時的に片づけるだけで改善されないという。 添付された写真には、エンジニアリング会社と見られる名称が記された部屋の玄関前に数十個の宅配箱が山積みされ、廊下の半分以上を占拠している様子が映っていた。 住民は「置き場がないならこんなに宅配を頼むべきではないだろう。玄関には『事務所なのでノックもベルも押さないで』と貼ってあるし、完全に対話拒否」と嘆く。 管理室も手を打たず、相当なストレスを感じているといい、住民は「管理費を払うのが嫌になってきた。どう言えば改善されるのか」と助言を求めた。 ユーザーたちは「消防署に通報すべきだ」「あえて同じようにゴミを隣に積んで対応せよ」「廊下を倉庫代わりにするな。消防法違反だ」など非難の声を上げている。 韓国の消防施設法では、避難経路である廊下・階段などに物品を積み上げるなどすることが禁じられており、違反すれば最大300万ウォン(約32万円)の過料が科される可能性がある。 (c)news1

面識ない女性のふくらはぎを蹴って逃走…ソウル・カンナムで起きた“通勤通り魔”

ソウル・江南(カンナム)の繁華街で、通勤途中の女性のふくらはぎを蹴って逃げた男の行方を警察が追っている。11日に放送された韓国JTBCの報道番組「事件班長」が、江南の路上で10日午前に発生した事件の一部始終の映像を放送した。 映像には、通話しながら歩く女性の後ろを、黒い服を着てサングラスとマスクで顔を覆った男が尾行する様子が映っている。男は女性のすぐ後ろまで接近するや、ふくらはぎを強く蹴りつけた。 女性は倒れ込み、近くにいた通行人が叫び声を上げると、男はすぐさま来た方向へ走って逃げた。 全治2週間の診断を受けた女性は「素足だったらもっとひどいけがをしていたかもしれない。毎日通っている道でこんなことが起き、本当に怖い」と不安を訴えている。 警察によると、女性と男に面識はなかった。警察は暴行容疑で男の行方を追っている。 (c)MONEYTODAY

「中絶すれば結婚する」約束を反故、音信不通に…韓国・20代女性が“3億ウォンの違約金”を求め提訴検討

「中絶すれば結婚する」という言葉を信じて妊娠中絶手術を受けた韓国の20代女性がYTNラジオの番組「チョ・インソプ弁護士の相談所」で、約束を反故(ほご)にした男に対応する方法を相談した。男性は「3カ月以内に結婚しなければ違約金3億ウォンを支払う」という約定書に署名したが、「強要された」として無効を主張しているという。 女性は、経済状況の厳しい家庭に育った。母は早くに家を出て、父が一人で生活を支えた。高校を卒業してすぐに働き始めた女性は、友人たちと出かけた海辺で10歳年上の男と出会い、その夜に関係を持った。 その後は疎遠になっていたが、体調に異変を感じて検査を受けたところ妊娠が分かった。だが、男は「本当に俺の子か?中絶してくれ。責任は取れない」と突き放した。 困り果てた女性は父親に相談。父親は男に「責任を取って結婚するか、損害に見合う補償をしろ。約定書を書け。応じないなら中絶はさせない」と詰め寄った。その結果、男は「3カ月以内に結婚する。破ったら違約金3億ウォン(約3180万円)を支払う」と記載した約定書に署名した。 しかし、中絶手術が済むと男は「結婚相手は別にいる。あの書類は強要されたから無効だ」と言い、連絡を絶った。 女性は「あまりにも悔しい。結婚を要求すべきか、それとも3億ウォンを請求すべきか。何から始めていいか分からない」と胸の内を明かした。 番組のキム・ミル弁護士は「婚約破棄による損害賠償請求は難しいが、約定書に基づいた損害賠償請求は可能だ」と説明。「相手が強要だと主張しても、暴力や監禁でもない限り、金額は別として合意の無効は認められにくい」と指摘した。 (c)news1
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