2026 年 6月 13日 (土)
ホームライフスタイル黒字転換の立役者は個人観光客…「Kフード×体験」で劇的に変わる韓国ショッピングの今

黒字転換の立役者は個人観光客…「Kフード×体験」で劇的に変わる韓国ショッピングの今

新世界免税店明洞店「テイスト・オブ・新世界」(c)KOREA WAVE

1~3月期の黒字転換に成功した韓国・新世界免税店が、KフードとKファッションを軸に個人観光客(FIT)の取り込みを加速している。団体観光客中心の低利益率構造から脱却し、食品やファッション、体験型コンテンツを強化することで、収益性改善の流れを維持するとの見方が強まっている。

メガ・ニュース(MEGA News)のキム・ミナ記者の取材によると、新世界DFが運営する新世界免税店は2026年4月から、明洞店とオンライン免税店で「イサックトーストソース」の販売を開始した。同商品は海外輸出専用商品で、加盟店との共生を目的として韓国内での一般流通が制限されている。新世界DFによると、先週末の販売量は通常時の約5倍に増加するなど高い人気を集めている。

新世界免税店はKフード人気の高まりを受け、関連コンテンツの強化に力を入れている。2025年に明洞店へKフード・ウェルネスのキュレーションゾーン「テイスト・オブ・新世界」を導入し、2026年4月には仁川空港店にも拡大した。

成果も表れている。明洞店では開設前後6カ月を比較した結果、食品購入客数が4倍に増加し、関連売り上げは30倍に成長した。入店ブランドの多くが2桁以上の売り上げ成長率を記録した。仁川空港店でも同売り場が入るエリアの売り上げが、開設前と比べて1カ月で約2倍以上に増加した。

また、食品以外でもKコンテンツを活用した体験型空間の拡大を進めている。明洞店にはK-POP特化空間「Kウェーブ」を開設し、8組のアーティストグッズを展開した。ファッション部門ではノーマル、ロックフィッシュウェザーウェア、ミヤアンドソル、ビューオリ、キムヘキム、ヌークピーターなど、MZ世代に人気のブランドを単独入店させた。

新世界インターネット免税店で販売中のイサックトーストのソース類・ジャム製品=新世界インターネット免税店キャプチャー(c)KOREA WAVE

食品部門ではイサックトーストのほか、ブリックサンド、グレインズクッキー、クムオクダンなどKフードやデザート商品の品ぞろえを拡充している。さらに、Meta AIアイウェアもオンラインとオフラインの全チャネルで展開した。

新世界免税店の関係者は「KコンテンツとKフードへの世界的な関心拡大を背景に、外国人顧客の体験型ショッピング需要が増加し、関連売り上げも継続的に拡大している。単なる免税ショッピング空間を超え、新たなトレンドをいち早く体験できるプラットフォームへの変革を進めている」と説明した。

こうした戦略は収益改善にもつながっている。新世界DFの2026年1~3月期の売上高は5898億ウォン(約649億円)、営業利益は106億ウォン(約11億7000万円)だった。売上高は前年同期比5%増加し、営業利益は黒字転換した。FIT向けグローバルチェーンとの提携拡大や大量販売時の割引率改善、Kコンテンツ導入などが業績改善を後押ししたと分析されている。

実際に個人観光客関連の売り上げも増加している。2026年1~3月期の明洞店では、外国人FITの売上高が団体観光客の約8倍に達した。

新世界免税店は今後も、FIT顧客の嗜好やライフスタイルを反映したファッション、食品、ビューティー分野のコンテンツを拡大する。

証券業界では免税事業の改善傾向が続くとみている。仁川国際空港DF2からの最終撤退完了による賃料負担の軽減に加え、市中店の割引率正常化の効果が4~6月期から本格的に反映される可能性が高いためだ。

(c)KOREA WAVE

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