2024 年 5月 6日 (月)
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韓国電力5.8兆ウォンの赤字…ロシアのウクライナ侵攻で今年はさらに厳しく

韓国電力©news1

韓国電力(韓電)が昨年、6兆ウォンに迫る史上最悪の赤字を記録した。国際的な原油価格の上昇による燃料費の引き上げ分を電気料金に反映できず赤字幅が拡大した。今年はさらに厳しい年になるとの見方が強い。

国際原油価格は下がらない中、ロシアのウクライナ侵攻により、世界経済の不確実性はさらに高まった。「電気料金への転嫁」が必要だが、国民感情を考慮しなければならない立場だ。

韓電は24日、昨年の営業利益が前年比9兆9464億ウォン減少し、5兆8601億ウォンの赤字を記録したと公示した。前年比で売上は2兆55億ウォン増となったが、営業費用が前年比で54兆48030億ウォン(21.9%)増え、赤字幅が拡大した。これは2008年の金融危機当時に記録した営業赤字2兆7981億ウォンをはるかに上回る数値だ。

昨年、ようやく黒字に転じた韓電だが再び赤字に陥った。2018年と2019年にそれぞれ2080億ウォン、1兆2765億ウォンの赤字を出した後、2020年には4兆863億ウォンの営業利益を記録して赤字を脱することができた。

だが昨年の国際原油価格の上昇にもかかわらず、燃料費の上昇分を電気料金に転嫁できず、再び赤字幅が拡大。電力生産のための原材料価格は値上がりしたものの、需要者に費用を転嫁できず、自ずと営業損失額だけが拡大することになる。

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