
韓国の防衛産業企業が、国内では激しい受注競争を繰り広げる一方、海外では協力する複雑な構図を見せている。韓国型次期駆逐艦(KDDX)や多目的無人車両事業では現代系企業とハンファグループが対立し、カナダ潜水艦受注では「ワンチーム」として共同戦線を組む。
防衛事業庁はKDDXの詳細設計と先導艦建造業務を再公告する。事業費は8820億9900万ウォン(約935億円)。当初の指名競争入札は、HD現代重工業が参加せず不成立となった。再公告でも同社が参加しなければ、ハンファオーシャンとの随意契約に進む可能性がある。
KDDXは6000トン級イージス級駆逐艦6隻を建造する総額7兆8000億ウォン(約8268億円)規模の大型事業。先導艦を担当すれば技術検証や量産基盤の確保で有利になる。
現代ロテムとハンファエアロスペースは、多目的無人車両事業でも競っている。事業規模は496億3000万ウォン(約52億6000万円)で、性能評価基準をめぐる対立により選定が遅れたが、最終事業者は2026年上半期に決まる見通しだ。
一方、ハンファオーシャンとHD現代重工業はカナダ潜水艦調達プログラムで了解覚書を結び、共同入札している。最大12隻、600億カナダドル(約6兆8800億円)規模とされ、両社は3000トン級の張保皐IIIバッチII潜水艦を提案した。
防衛産業関係者は、国内企業間の過度な対立が「コリア・ワンチーム」のブランド価値を損ねかねないと指摘し、政府の積極的な仲裁が必要だと話している。
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