2026 年 7月 6日 (月)
ホーム社会韓国・高校野球で地域差別的「嫌悪フレーズ」合唱…専門家が指摘「10代男性の極右化」ではなく無批判の同調

韓国・高校野球で地域差別的「嫌悪フレーズ」合唱…専門家が指摘「10代男性の極右化」ではなく無批判の同調

1日午後、ソウル江東区の培材高校正門前に弔花輪が置かれている(c)news1

韓国の全国高校野球選手権大会の試合中に発生した、培材(ペジェ)高校野球部による地域差別的な応援を巡る波紋が広がっている。専門家らは、生徒たちを制止しなかった指導陣の責任や日頃の歴史・人権教育の不備を指摘する一方、生徒への拙速な厳罰化には慎重であるべきだと口をそろえている。

培材高野球部は先月29日、光州(クァンジュ)第一高校との1回戦の試合終盤、ダッグアウトで「スターバックスに行こう」「タンクデー」といった光州地域を揶揄・嫌悪するフレーズを含む応援歌を合唱した。相手校のコーチから抗議を受けたが、培材高の指導陣は制止せずそのまま試合は終了。この様子がオンラインで拡散されると大炎上し、学校側が謝罪文を発表したものの、現在はスポーツ公正委員会への付託やソウル市教育庁による調査へと発展している。

心理学や社会学の専門家らは、相手を貶めることで優越感を得ようとする青少年の心理的特徴に触れつつも、「悪質な誹謗であるという認識が欠如しており、それを放置したコーチ陣の放任罪は重い」と批判。その上で「生徒たち個人を厳罰に処すことよりも、まずは学校や教育庁に対する十分なペナルティーと、歴史教育が適切だったのか真相究明が先決だ。教育を通じた再発防止に焦点を当てるべきで、生徒への処罰は最小限に留めるのが望ましい」との見解を示した。

また、一部で囁かれる「10代男性の極右化」との関連性については否定的な見方が強い。メディアや教育学の教授らは「生徒たちが明確な政治的意図を持っていたとは考えにくい。インターネット上で流行している差別的なミーム(ネタ)の面白さや結束力に無批判に同調してしまった現象と見るべきだ」と分析し、過度な政治的拡大解釈を警戒している。

(c)news1

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