2026 年 7月 5日 (日)
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[KWレポート] 韓国を動かす「新有権者」20〜30代女性のリアル (7)…「おじさんの趣味」が2030女性の聖地に

KBOコラボ商品に関するムシンサマガジン(c)MONEYTODAY

20~30代女性消費者の影響力は、政治領域だけでなく消費市場でも強い。トレンドを受け身で受け入れるのではなく、オンライン言説を通じて企業の評判を形成し、消費を左右する主役として定着している。

流通業界で広がる異業種間の「コラボレーション商品」市場で、こうした現象は顕著だ。韓国プロ野球リーグは2024年に初めて観客1000万人を突破したのに続き、2025年と2026年も好調を維持している。この躍進を支えているのが、20〜30代女性の存在感だ。韓国野球委員会(KBO)の観客分析によると、週末試合の予約者のうち20~30代女性の比率は半数を超える。

中高年男性が主に楽しむものとされてきた野球観戦が20~30代女性の余暇として定着し、コラボ市場も急速に拡大した。韓国の大手ファッションEC企業「ムシンサ(MUSINSA)」によると、1~5月のKBOコラボ商品数は前年同期比150%増加し、販売量も117%増えた。スタンレーとLGツインズのタンブラーをはじめ、NCダイノスやキウム・ヒーローズとのコラボ商品などが相次いでヒットした結果だ。

消費をけん引する主軸も20~30代女性だ。ムシンサで販売するKBOコラボ商品の購入客を分析した結果、全購入者の61%が女性だった。女性購入者のうち20代は33.8%、30代は34.4%で、20~30代女性が68.2%を占めた。野球ファンダムを基盤とした流通市場の実質的な購買力は、20~30代女性から生まれていることになる。

ビューティー業界もKBOファンダムマーケティングに積極的だ。オリーブヤングはブリングリーンとKBOのコラボで、選手フォトカードや直筆サイングッズ、観戦チケットなどを打ち出し、女性野球ファンの反応を得た。ハンファ・イーグルスのムン・ドンジュ選手とのコラボでは、カカオトークの絵文字3万7000個が2日でなくなり、限定グッズも販売直後に品切れとなった。2025年には、グローバルダーマコスメブランドのメディヒールが準備した「メディヒール・KBO」ポップアップストアに、2週間で3万人が訪れた。

旺盛な消費力で男性優位の市場を揺るがす20〜30代の女性たちだが、その財布が簡単に開くわけではない。彼女たちはブランドの知名度だけでなく、企業の倫理観や社会的責任まで厳しく見極める傾向が強い。その象徴的な例が、2025年に大きな人気を集めたSPC三立(サムリプ)の「KBO(韓国プロ野球)パン」を巡る動きだ。同グループの工場で起きた労働死亡事故をきっかけに、SNSなどのコミュニティーを中心として大規模な不買運動が拡散。特に女性ファンの間では、ひいき選手の肖像権(IP)が、不祥事を起こした企業のイメージ回復に利用されることへの反発や不満の声が強く巻き起こった。

マーケティング業界の関係者は「20~30代女性は最も活発な消費層であり、オンライン世論を形成する主役だ。企業が倫理的基準と納得できるブランドストーリーを提示できなければ、人気IPや話題性だけで消費者の選択を受けるのは難しい時代だ」と話した。

(c)MONEYTODAY

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