
韓国の済州道西帰浦市が進めている「ペット海水浴場」の整備事業を巡り、環境団体から生態系破壊を指摘する声が上がり、論争となっている。市側は「法的な問題はない」としつつも、環境負荷を最小限に抑える補完策の検討に入った。
西帰浦市によると、同市安徳面の華順金砂海水浴場周辺の約2280平方メートルをペット運動場として整備する事業を計画。このうち共有水面の湿地約450平方メートルをペット専用ビーチにする内容が含まれている。対象の湿地は2012年に造られた人工水路だが、活用されず害虫や悪臭の苦情が寄せられていたため、市は水路の一部(70メートル区間)をコンクリートで舗装した。
これに対し、環境団体の済州環境運動連合は声明を出し、「生物多様性が高い地域が一瞬にしてコンクリートで覆われた」と批判。現場調査の結果、舗装の境界付近で環境省指定の絶滅危惧種である「イシマキガイ(Clithon retropictum)」数十個体の生息を確認したとして工事の中止を求めた。また、同地域が海洋水産省指定の海洋生態図1等級地域であることも明らかにした。
市側は「当該区間は保全地域に指定されておらず、工事の法的問題はない」との立場を示す。一方で、環境団体の指摘や住民の意見を調整し、環境破壊を最小化できる代替案を構築する方向で事業の再検討を進めている。
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