2024 年 5月 17日 (金)
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韓国・最低賃金に満たない塩田の求人…「かつての奴隷労働事件を思い出させる」と騒動

全羅南道新安郡の塩田の様子(c)MONEYTODAY

韓国・雇用労働省が運営する就職情報サイトワークネットに最低賃金に満たない塩田求人情報が上がってきて「塩田奴隷」騒ぎの末に削除された。

雇用労働省によると、昨年ワークネットに全羅南道(チョンラナムド)新岩(シナム)塩田の求人情報が掲示された。

週7日勤務形態を掲げたが、賃金条件は202万ウォン(1ウォン=約0.1円)以上と表記した。一日も休めずに働いているのに最低賃金にも及ばない月給が提示されたのだ。週所定勤労時間は40時間と提示し、勤務時間は「気象により変動する」と記されていた。

今年の最低時給9860ウォンを月給に換算すれば206万ウォン相当だ。塩田で仕事をするだけに重労働が予想されるが、最低賃金より少なく表記された賃金に騒ぎが起きた。

求職者たちは2014年に発生した「新安塩田奴隷労働事件」が思い浮かぶとし、「また別の奴隷を選ぶようだ」と指摘した。

同事件は、全羅南道新安郡の島である新衣島の塩田で、知的障害者を無賃労働させるという奴隷・人身売買・搾取事件。

メディア報道で騒ぎが大きくなるや雇用労働省は結局削除措置を取った。不適切な求人情報であることを認めたわけだ。

雇用労働省は報道説明資料を出し「この求人情報をワークネットから削除した。今後最低賃金順守に関するモニタリングをよりいっそう強化し信頼性のある求人情報を提供する」と明らかにした。

(c)MONEYTODAY

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