
韓国東部の慶尚北道慶(キョン)州市にある大手フランチャイズカフェの店内に設置された水槽で、生きたホホジロザメが展示されているとして、インターネット上で「動物虐待だ」などと批判が殺到する騒ぎがあった。カフェ側は「商業目的ではなく保護のため一時的に預かっていた」と釈明し、現在は海に放流したと説明している。
問題となったのは、慶州市内のカフェ「トゥーサムプレイス」の店舗。今月5日、SNSなどに投稿された写真によると、地下の大型水槽にメジナなど数百匹の魚とともに、ホホジロザメ1匹が泳ぐ姿が写し出されていた。
国際的な動物権団体「PETA」などによると、ホホジロザメは水槽などの閉鎖環境での飼育に極めて適さない種として知られている。壁に衝突して衰弱するケースが多く、過去に世界各国の水族館が飼育を試みたものの、いずれも失敗に終わっている。
ホホジロザメは、絶滅の恐れがある野生動植物の国際取引を規制する「ワシントン条約(CITES)」の付属書Ⅱに指定されている希少種。しかし、韓国海洋水産省の「海洋保護生物」の指定種には含まれておらず、韓国内での個人の捕獲や飼育を巡る明確な法的基準がないのが実情だ。
騒動を受け、カフェ側は取材に対し「無断で連れてきたのではなく、近隣の活魚直売所で販売されているのを見かねて一時的に保護したものだ」と経緯を説明。「成体になる前に放流する計画だったが、予想以上の関心と通報があったため、予定を早めて今月2日に野生の海へ放流した」と明らかにした。
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