2024 年 5月 17日 (金)
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韓国ポスコインター「電気自動車本気」…黒鉛・リチウムに続きモーターコアの海外生産拡大

2023世界バッテリー&充電インフラエキスポで電気自動車バッテリーなどをみる観覧客(c)news1

韓国のポスコインターナショナルが、駆動モーターコアを生産する中国とメキシコ工場を下半期から順次稼動させる。来年ポーランドに生産施設を着工し、欧州市場への黒鉛・リチウムに続きモーターコアの海外生産を拡大する。

中国の駆動モーターコア工場では今年35万台から始まり、2030年に年間200万台を生産する。メキシコ工場も来年から年間150万台規模の生産を本格化する。

駆動モーターコアは電気自動車の心臓である駆動モーターを構成する中核部品だ。バッテリー電気エネルギーを車両に必要な運動エネルギーに変換する役割をする。市場規模は電気自動車事業の拡大に伴い、着実に拡大するものと観測される。市場調査会社SNEリサーチは、グローバル電気自動車の販売台数が2025年2200万台から2030年3700万台に増えると予測した。

今年の実績は安定的に維持された。今年第2四半期のポスコインターナショナルの駆動モーターコアの売り上げは1033億ウォンで、前四半期(913億ウォン)に比べて13%増加した。同期間の営業利益は10億ウォンから61億ウォンへと大幅に増加した。

ポスコインターナショナルは2030年の駆動モーターコア年間生産700万台を目標に掲げた。国内(浦項・天安)200万台に加え、▽中国200万台▽メキシコ150万台▽ポーランド120万台▽インド30万台の生産施設を構築する計画だ。海外施設に集中投資し、IRA(米国インフレ削減法)とCRMA(欧州連合の中核原材料法)への対応力を高めることにした。

電気自動車市場が急成長しているインドへの投資も検討している。これにより2030年の年産を700万台まで増やし、電気自動車市場の成長に速度を合わせるという青写真だ。

(c)news1

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