2024 年 4月 24日 (水)
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韓国の塾で「電子黒板」人気急上昇

塾で活用されている電子黒板(写真=現代アイティ提供)(c)NEWSIS

韓国の教育市場のデジタル転換加速化が進行しているなか、公教育に続き塾などの私教育現場でも「電子黒板」導入を考えている事例が増えている。私教育費の増加率が物価上昇率の2倍に跳ね上がり、差別化するための戦略と解釈される。

公共調達統計システムの電子黒板の国内調達年間契約件数は、2018年の約2300件から2021年には6500件へと2.8倍増加した。四半期別に見れば、2021年第1四半期(1~3月)1257件から昨年第1四半期2138件へと、1年間で契約件数が1.7倍増加した。2019年の需要機関区分資料によると、教育機関が55%で最も多かった。

公共分野に続き昨年末から塾や勉強部屋を運営中の塾経営者たちのオンラインコミュニティ「ハククァンノ(塾管理ノウハウ・会員数27万人)」「ソンゴンウン(成功運・会員数11万4000人)」でも電子黒板についての書き込みが確実に増えてきて、電子黒板導入に対する関心も高まっている。

フランチャイズ塾の場合、教材がPDFやPPTなどのファイル形式で出てくる場合が多く、質問や問題を全て板書する必要なく画面に映し出して活用すれば便利だ。その上で必要な部分だけ板書(オーバーレイ板書)をすることもできる。

電子黒板に特徴的な機能としては「画面録画」機能がある。電子黒板に板書をする前に画面録画ボタンを押せばMP4動画で自動保存される。このファイルを学生たちに直ちに転送して復習する時の助けになる。保護者にも知らせて、授業現場の雰囲気を伝えることができ、信頼度を高められる。

「無線ミラーリング」も選好度が高い機能だ。先生は無線で電子黒板に同時接続した学生たちが問題を解く姿を一つの画面で見ることができる。生徒たちも友達や先生と連携でき、一層興味を感じる。本人の携帯電話やiPadを利用して簡単にミラーリング機能を活用できる。

塾の宣伝に苦心している塾経営者の間では、雰囲気刷新のためにも塾に電子黒板を導入する場合が多い。学校に多く普及した電子黒板やタッチスクリーン、マルチメディア学習に慣れている最近の生徒たちはディスプレー画面に慣れている。相談のために塾を訪れた保護者にも電子黒板の導入は肯定的に作用するという。

(c)NEWSIS

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