2024 年 5月 7日 (火)
ホーム政治北朝鮮韓国のテレビ番組に出演した元脱北者の歌手が壮絶証言「便器が詰まらないよう、手で掻き出した」

韓国のテレビ番組に出演した元脱北者の歌手が壮絶証言「便器が詰まらないよう、手で掻き出した」

TV朝鮮「ミストロット3」キャプチャー(c)news1

韓国・TV朝鮮でこのほど放送された「ミストロット3」に、北朝鮮から来た脱北出身の歌手キム・ソヨンが「一線を越えた歌手」として登場し、北朝鮮での監獄生活を伝えた。

キム・ソヨンは「顔はMZ、歌の実力はOMG(oh my god)。北朝鮮から来たエミナイ(=女の子、北朝鮮の方言)のキム・ソヨンです。よろしくお願いします」と挨拶した。

「脱北の過程で紆余曲折があった。苦労が多く、短い時間では説明しにくい事情がある」

舞台に上がる前、制作者とのインタビューで「幼いころ、親が私一人を北朝鮮に残して脱北した。11歳の時、脱北して逮捕され、刑務所生活もした」と明らかにした。

また「監獄に行けば、まず人間扱いしてくれない。刑務所の便所で、年寄りが出した便を手で掻き出して便器が詰まらないようにしたりした。尻の骨が飛び出るほど痩せていた」と打ち明けた。

キム・ソヨンは13歳で再び脱北した。韓国に来るまで12年かかり、韓国で父親に会ったという。「会えば憎しみを抱くかと思ったが、思ったほど父親も豊かに暮らしてはいなかった」そうだ。

そのうえで「韓国で会って憎しみが和らいだ。少しでも父親の希望となり、力になりたい」と出演理由を伝えた。

(c)news1

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