
「1対1の合コンだと気が合わなくても最後まで食事を続けなければならないが、ローテーション形式はその負担がなく合理的だった」
ソウル市麻浦区に住む31歳の男性は、参加費約3万ウォン(約3300円)を支払い、“ローテーション合コン”に参加した。男女それぞれ7人が集まり、15分ごとに相手を替えながら1対1で会話する仕組みで、最後に気に入った相手を選ぶ形式だ。
近年、韓国の20~30代の間でこのような“回転式”の出会いが広がっている。1回10分前後の会話を繰り返し、一度に複数の異性と交流できるのが特徴で、効率的な人間関係を重視する若年層の志向が反映されているとみられる。
参加者は「短時間で多くの人と会える」「断る心理的負担が少ない」といった点を利点に挙げる。実際、ある参加者は約6時間で12人と会話し、さまざまな相手を比較できたという。
さらに、イベントには会話を促す仕掛けも用意されている。野球ファン限定の回では、ポジションに例えて自己紹介をするなど、共通の話題で自然に会話を始められる工夫が施されていた。
また、事前に書類提出を求めるケースが多く、身元がある程度確認されている点も安心材料となっている。婚姻関係証明書や在職証明書の提出を条件とするイベントもあり、参加者からは「詐欺的な出会いを避けられる」との声も出ている。
SNS上ではワインパーティーや合宿形式など、多様なコンセプトの体験談が共有されており、人気は拡大している。
専門家は、この現象について「感情的な負担を最小限に抑え、効率よく目的を達成しようとするZ世代の特徴が表れている」と分析する。多数の選択肢の中から最適な相手を選ぶという価値観が、こうした形式を後押ししているという。
一方で、マッチングアプリの利便性を取り入れつつ、対面での信頼性を補う点も特徴だ。オンラインの手軽さとオフラインの安心感を組み合わせた、新たな出会いの形として定着しつつある。
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