2026 年 6月 24日 (水)
ホーム政治映像は拡散しているのに「何日たてば人物を特定できる?」…韓国・地方選デモの「急先鋒」の捜査が難航する盲点

映像は拡散しているのに「何日たてば人物を特定できる?」…韓国・地方選デモの「急先鋒」の捜査が難航する盲点

ソウル松坡区のオリンピック公園ハンドボール競技場開票所(c)news1

ソウルのオリンピック公園内にある開票所周辺で続く韓国・統一地方選挙を巡る抗議デモで、体育団体関係者の出入りを約2時間にわたり妨害したとして、警察当局が「オルダルク」と呼ばれる中心的な役割の女の身元特定を進めている。現場の映像がネット上に多数拡散しているものの、捜査は難航。判明の遅れに疑問の声も上がるが、専門家は「強制連行や指紋採取をしていないため、実際の特定には時間がかかる」と分析している。

ソウル・蚕室(チャムシル)の開票所周辺では、投票用紙不足問題を巡る抗議デモが10日以上続いている。建物には大韓体育会傘下の競技団体などが入居しているが、デモ隊の封鎖により実務が麻痺。警察当局はこれまでに、出入りを制止した計9人を映像の解析などで確認し、うち2人の身元を特定して出頭を求めた。

しかし、出入口の取っ手を掴んで進入を阻み続けた女の身元は未だ分かっていない。女は現場で身分を明かさないまま帰宅措置となっており、現在は通信記録の解析などから追跡を進めている状態だ。

捜査が遅れている背景には、被害を受けた体育団体側から告訴・告発が出ていないこともある。現在は立件前の「内偵(調査)」段階のため、強制捜査に踏み切りにくいという。

東国大のイ・ユンホ教授(警察行政学)は「顔写真があるだけで前科がない場合、純粋に聞き込みで確認しなければならず容易ではない」と指摘。また、過去に国家機関への暴力行為で被疑者が迅速に特定・拘束された「ソウル西部地裁暴動事態」とは異なり、今回は参政権への抗議が発端で物理的な暴力水準も低いことから、専門家は「事案の性質が異なり、同列の比較は難しい」との見方を示している。

(c)news1

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