
生成型人工知能(AI)がホームショッピング番組の制作にも急速に浸透している。韓国・精肉加工大手ハリムグループ系列「NSホームショッピング」は、AIショーホストを活用した番組が期待以上の反応を得たことを受け、今後、適用範囲を拡大する。特に商品群と顧客層に合わせた専門AIショーホストを開発し、番組制作の効率を高める。
メガ・ニュース(MEGA News)のアン・ヒジョン記者の取材によると、NSホームショッピングは先月初めて披露したAIショーホスト番組を手始めに、関連コンテンツを段階的に拡大している。
現在は約10分間のイベント性番組を中心にAIショーホストを活用しており、実用的なサバや豆乳、沈香オイルなど健康機能食品の番組にも適用した。
NSホームショッピングの関係者は「AIショーホスト番組への反応が思ったより良く、今後も拡大運営する計画だ。商品群とターゲット顧客に合わせた専門AIキャラクターを制作し、カスタマイズ型ショッピングホストとして運営する案を準備している」と述べた。
AIショーホストは、進行役をAIに置き換えるだけにとどまらない。番組の背景や一部の視覚効果にもAIを活用し、制作効率を高めている。衣類番組では、AIモデルを活用した着用イメージを一部制作している。ただ食品の場合は、実際に撮影した原物と調理シーンを使用し、信頼性を維持している。
NSホームショッピングは、AI導入の最大の利点として制作効率を挙げた。従来の10分番組制作には、ショーホストをはじめカメラ監督や音響監督など約14人の人員が投入されていたが、AIショーホスト番組は約3人だけで制作が可能で、人件費と制作費を大幅に削減できるという。
会社側は、協力会社の負担も軽減されると期待している。短いプロモーション番組は編成時間に比べて制作費の負担が大きい方だが、AIショーホストとグラフィック要素を活用すれば、番組準備時間と制作費用の双方を削減できる。
まだ限界もある。実際の摂取シーンや臨場感のあるライブ実演のように、現場感が重要なコンテンツはAIが代替するのは難しい。NSホームショッピングは生放送の現場感を生かすコンテンツよりも、製品情報を直感的に伝える短い番組を中心にAI活用を続ける。
NSホームショッピングは、AI活用の過程で関連法令に基づく表示義務など、現行基準を順守していると強調した。AI基本法に従い、生成AIを活用したコンテンツにはAI生成物であることを表示しているという。また、別途AIコンテンツガイドラインは設けていないが、現在の法令と審議基準に合わせて番組を制作しているとしている。
これに先立ち、NSホームショッピングは5月、「実用サバ」の番組を通じてAIショーホストを初めて導入した。当時、同社はAIショーホストとグラフィック要素を活用し、協力会社の番組準備時間と制作費負担を減らす共生型放送モデルを実現すると明らかにしていた。
NSホームショッピングの関係者は「『制作費削減』と『中小協力会社との共生』のため、ホームショッピングのカギである『ショーホスト』と『コンテンツ制作』領域にAIを活用している。今後もAI基盤コンテンツの運営を継続的に拡大し、顧客には商品情報をより効果的に伝え、協力会社には制作効率を高める方向で活用範囲を広げていく」と述べた。
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