
Kビューティーが世界の化粧品市場で存在感を強めている。かつて「価格競争力のあるアジア化粧品」とみられていた韓国化粧品は、米国や欧州の消費者の日常に浸透しつつある。
食品医薬品安全省によると、2025年の韓国化粧品輸出額は114億ドル(約1兆8273億円)で、前年比11.8%増となり過去最高を更新した。輸出順位はフランスに次ぐ世界2位に浮上し、米国を初めて上回った。
最大の変化は輸出先の再編だ。国別では米国が22億ドル(約3526億円)で首位となり、中国の20億ドル(約3206億円)、日本の11億ドル(約1763億円)が続いた。中国中心から北米中心へ移る流れが鮮明になっている。
米国ではTikTokやインスタグラムを通じ、「グラススキン」や韓国式のスキンケア習慣が定着。低刺激成分や機能性を前面に出した韓国ブランドは、アマゾン、セフォラ、アルタビューティーなどで販路を広げている。
欧州でも成長が速い。2025年の対フランス化粧品輸出額は1億3405万ドル(約215億円)で、前年比71.5%増えた。ギャラリー・ラファイエットやセフォラへの入店も相次ぎ、現地流通網の拡大が進む。
成長の中心はスキンケアだ。基礎化粧品の輸出額は85億3000万ドル(約1兆3671億円)で全体の74.7%を占めた。APRなど新興企業や、コスマックス、韓国コルマーなどODM企業の成長も競争力を支える。業界では、Kビューティーは一時的な流行を超え、世界市場の一角に定着する段階に入ったとの見方が出ている。
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