
北朝鮮の元山で、ロシアと北朝鮮による「友好総合病院」の起工式が開かれたことが分かった。ロシア側が22日に明らかにしたもので、両国首脳の合意を具体化する事業の一環とされる。
ロシアの報道によると、この病院建設はプーチン大統領とキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の首脳会談で合意された内容に基づくものだ。
式典に出席したミハイル・ムラシコ保健相は、この事業が両国住民の福祉向上を目的とした「包括的戦略的パートナーシップ条約」に基づく協力だと説明した。また、産婦人科や臓器移植、心血管外科、腫瘍学などの分野で、北朝鮮の医師がロシアの専門家から技術を学んできたと述べた。
さらに、アレクサンドル・コズロフ天然資源相は、元山が北朝鮮の主要な観光拠点であることに触れ、質の高い観光サービスには専門的な医療支援が不可欠だと強調した。建設地が元山葛麻海岸観光地区に近いことから、外国人観光客向けの医療基盤整備という側面もあるとみられる。
北朝鮮とロシアは2024年6月に包括的戦略的パートナーシップ条約を締結し、同年12月に発効させた。この条約には安全保障面での相互支援条項が含まれるほか、経済や保健医療など幅広い分野での協力拡大が盛り込まれている。
最近ではロシア高官の訪朝が相次ぎ、今月も内務相が平壌を訪問するなど、両国関係は一段と緊密化している。軍事分野にとどまらず、医療や観光インフラの分野でも連携が進んでいる点が注目される。
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