2024 年 4月 30日 (火)
ホーム政治ミュージカル、バリスタ資格取得、チキン飲食など…韓国・教育事業費30億円分「不適切」使用

ミュージカル、バリスタ資格取得、チキン飲食など…韓国・教育事業費30億円分「不適切」使用

ソウルのある小学校に登校する児童の姿(写真は記事の内容と関係ありません)(c)news1

韓国で行政改革を推進する国務調整室の政府合同腐敗予防推進団が17市・道教育庁を対象に教育予算の執行実態を点検した結果、計282億ウォン(約30億円)に達する事業費が不適切に使われていたことがわかった。政府は膨れ上がった教育予算の執行に緩みがあったとみて管理を強化する。

推進団は昨年10月から今年5月にかけ、2020~22年の主な予算事業について点検した。その結果、97件で計282億ウォンの事業が違法・不適正に執行されたことが確認された。

項目別に見ると、▽教育施設環境改善基金2件(225億ウォン)▽教育施設環境改善事業が45件(33億ウォン)▽南北教育交流協力基金3件(17億ウォン)▽事業費・物品契約や管理不適正23件(7億ウォン)――などだった。

このほか、老朽化した学校を環境にやさしい施設に変貌させようとムン・ジェイン(文在寅)前政権が力を入れていた「グリーンスマート未来学校」事業でも不適正な予算の使用があった。

13の市・道教育庁で、グリーンスマート未来学校転換運営費が▽教職員のミュージカル観覧▽バリスタ資格取得研修費▽深夜時間帯のチキン飲食――などに費やされ、問題のある使用は215件(計3億7200万ウォン)に上った。

このほか、5つの市・道教育庁の29校では、耐用年数が過ぎていない机と椅子を、検討もないまま3億4000億ウォンかけて交換したケースもあった。

政府は「点検で浮き彫りになった問題点をもとに、実効性のある制度改善策を打ち出す。教育財政の健全性と透明性が向上するよう努める」と明らかにした。

(c)news1

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