「サイワールド（cyworld、ソーシャルメディア）を見ながら思い出した思い出のゲーム『メイプルストーリー（MapleStory）』をパンにしてみたらどうかと思いました」
「ポケットモンパン」に堂々と挑戦状を突き付け、対抗馬として浮上しているパンがある。発売5日で31万個が売れ、ポケモンパンに劣らず連日「品切れ騒動」を起こしている――「メイプルストーリーパン」がその主人公だ。
17日に発売されたメイプルパンは、発売初日から11万個が完売した。特にBTSのメンバー「JIN」がファンコミュニティとSNSでメイプルストーリーパンに言及し、人気が急騰した。大手コンビニGS25では需要に対処するため、1日の発注量を5万個に制限し、その後も完売を続けている。
「メイプルストーリーパン」を企画した人物は、GS25カウンターFF（Fresh Food）パートのマーチャンダイザー（MD）、チェ・ウォンピル氏だ。
チェMDは2011年、GSリテールに入社し、昨年5月からMD系列に合流し、パンの企画を担当している。チェMDは「メイプルストーリーパンを探してほしいという知人たちの連絡が増え、人気を実感している。手に入れるのが難しくてお願いを聞いてあげられずにいる」と話した。
これまでもチェMDは「大がめキムチあんまん」「クリームソーダあんまん」などのヒット商品を連発し、企画力を誇ってきた。新型コロナウイルスで海外旅行ができなくなり、国内旅行客が増えると、「くるみ菓子」と「慶州パン」など、地域の有名パンをコンビニで商品化して人気を集めた。
メイプルストーリーパンもその企画力が冴える商品だ。
チェMDは「キャラクターパンに対する消費者のニーズが増え続けていると考えた。顧客は新たな面白さと経験を追求している。そんな商品を探している途中、メイプルストーリーを思い出した」と振り返る。
2003年に発売された「メイプルストーリー」は、当時、学生たちの人気を集めた国民的ゲームの一つだ。チェMDも学生時代を思い起こすなかで「メイプルストーリー」に行き着いたという。
メイプルストーリーパンの着想は今年2月末だった。この時からメイプルストーリー運営会社「ネクソン（NEXON）」とコラボして、パン製作に乗り出した。ネクソン側も「ユーザーに楽しく、新しい経験を」と考えていて、両社の目標が一致した。
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