2024 年 5月 19日 (日)
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ソン・ガンホだけじゃない…カンヌ魅了したKアニメ

ムン・スジン監督の短編アニメーション「角質」のスチールイメージ©MONEYTODAY

カンヌ映画祭で韓国映画がグローバル映画市場の主流に位置づけられる一方、K-アニメーションも底力をみせている。政府の支援を受けて制作された韓国産独立短編・長編アニメーションがカンヌとベルリン映画祭に相次いで公式招請され、作品性と競争力を認められている。

韓国コンテンツ振興院によると、「第75回カンヌ国際映画祭」短編コンペティション部門にムン・スジン監督の短編アニメーション「角質(Persona)」が公式に招請を受けた。韓国での実写映画ではなく、アニメーション作品で部門候補に上がったのは今回が初めて。ムン監督の韓国芸術総合学校映像院卒業作品であることが明らかとなり話題になっている。

最近、韓国アニメーションは相次いで主要な映画祭に招待され、頭角を現している。2月に開かれた「第72回ベルリン国際映画祭」でも短編コンペティション部門に韓国の作品であるチョン・ユミ監督の短編アニメーション「存在の家」が出品された。家を人間の内面を象徴する隠喩としながら、我々の人生について語る作品で、ワールドプレミア上映で世界の映画人たちから好評を博した。

「角質」と「存在の家」はすべて文化体育観光省と韓国コンテンツ振興院の「独立アニメーション制作・流通支援」を受けた作品だ。韓国コンテンツ振興院は、国内のアニメーション産業の底辺拡大とグローバル進出のために競争力のある作品を発掘し、海外映画祭への参加と出品、上映支援など流通まで支援する事業を進めている。「角質」は今年、韓国コンテンツ振興院の独立アニメーション流通支援事業で、「存在の家」は2020年に制作面で、それぞれ支援を受けた。

◇輸出の目玉商品

このほか、アジア最大の短編アニメーション授賞式である「2021デジコン6アジア本選アワード」でチョン・スンベ監督のアニメーション「健全なお父さん」が銀賞を受賞。「トリッキー女性映画祭(Tricky Women Animation Festival)」ではパク・ジヨン監督のアニメーション「幽霊たち」が特別賞を受賞するなど、昨年支援を受けた9作品が14の海外有数の映画祭で受賞するという成果を出した。

韓国アニメーションは、米国、フランス、スペインなど主要市場で版権契約をして、輸出の目玉商品となっている。昨年制作支援を受けたキム・ヒョンジュ監督の短編「マイチャイルド」は完成と同時に仏配給会社フィフィット(Whippet)と、同国をはじめスイス、ベルギー、ルクセンブルクなどでの封切りを前提に5年間の劇場配給契約を締結した。

ホ・スヨン監督のアニメーション「少し足りない女」は米国と仏配給版権販売、キム・ガンミン監督の「夢」とパク・ジヨン監督の「幽霊たち」、イ・サンファ監督の「隕石が落ちてほしい」はスペイン放映版権販売、キム・リハ監督の「マスコット」はデンマーク教育用版権販売契約を結んだ。

韓国コンテンツ振興院は今年も10億ウォン規模で計16作品の制作支援事業を継続する方針。韓国内外の50余りの映画祭に830作品の出品を支援するなど、独立アニメーションの制作から流通まで全方位的に支援する計画だ。

©MONEYTODAY

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