
米アップルが今秋に投入するとみられる初の折り畳みスマートフォンを巡り、市場での期待が高まっている。北米市場では、初参入にもかかわらずシェア首位に立つとの見方も出ている。業界によると、市場調査会社カウンターポイントリサーチは、2026年の北米折り畳みスマートフォン市場でアップルが46%のシェアを獲得すると予測した。
これに対し、これまで市場を主導してきた韓国サムスン電子は2025年の51%から2026年には29%へ、モトローラも44%から23%へとシェアを落とすと見込まれている。同社はまた、アップルの参入を契機に市場全体も拡大し、折り畳みスマートフォン市場規模は前年比48%成長するとの見通しを示した。
カウンターポイントリサーチは「2026年はアンドロイド中心だった初期市場から、エコシステム中心の競争へと移行する転換点になる」と分析し、アップルがプレミアム市場で新たな基準を提示する可能性を指摘した。
アップルの存在感が強まるほど、既存メーカーにとっては厳しい競争環境となる見通しだ。サムスン電子は対抗策としてギャラクシーZフォールドシリーズのラインアップ拡充を進める計画だが、アップルが強みを持つ北米市場で差別化を維持するのは容易ではないとみられている。
アップル初の折り畳み機「iPhone Fold(仮称)」は、9月にiPhone 18シリーズと同時に発売される見通しだ。本のように開く構造を採用し、5.3インチの外部ディスプレーと7.8インチの折り畳みディスプレーを備えると予想されている。
厚さは折り畳み時で約9ミリ、展開時で約4.5ミリとされ、携帯性と大画面の両立を狙う設計となる見込みだ。注目点の一つがソフトウェアだ。大画面を生かすためには最適化されたインターフェースが不可欠であり、マルチタスク機能に強みを持つギャラクシーZフォールドシリーズとの競争が焦点となる。
米ITメディアは、アップルが開発者会議で大画面対応の基本ソフトの進化を示す可能性に言及しつつ、既存製品と肩を並べるにはさらなる完成度向上が必要との見方を示している。
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