
韓国の大韓航空とアシアナ航空の操縦士間で、年次統合案をめぐる労労対立が激化している。アシアナ航空操縦士労組が「アシアナ航空の採用で落ちた人たちが大韓航空に入社した」と主張したことが知られ、大韓航空操縦士労組は法的対応に乗り出すことにした。
統合大韓航空の発足をわずか6カ月後に控えるなか、操縦士の年次問題が化学的結合の最大の障害として浮上している。
航空業界によると、チェ・ドソン・アシアナ航空操縦士労組(APU)委員長は5日、大韓航空側に送った公文で、両社操縦士の序列統合問題を個別説明会方式ではなく、労使間の公式協議チャンネルを通じて決めるよう求めた。
そのうえで「アシアナ航空に入社した民間出身操縦士は能力が高く、先にアシアナ航空に入社した。アシアナ航空で脱落した志願者が飛行時間1000時間を満たして大韓航空に入社した人が多い」とし、アシアナ航空での勤続年数を統合会社発足後もそのまま認めるよう要求した。
民間出身副操縦士の採用では、大韓航空が求める飛行時間は1000時間で、アシアナ航空の採用基準300時間の3倍以上だ。これを根拠にチェ委員長は「大韓航空の民間出身者が入社前にプロペラ機で700時間飛行した時間に、アシアナ航空の民間出身者はB767、A321などのジェット機で、入社前後を合わせて1000時間の民間航空経験を積んだ」と主張した。
チェ委員長の発言が知られると、大韓航空の操縦士たちは不快感を示した。大韓航空操縦士労組(KAPU)の組合員は、労組ホームページの投稿で「アシアナ航空に応募せず、最初から1000時間の飛行経歴を積んだ後に大韓航空を選んだ人が大多数」とし、チェ委員長について「大韓航空の操縦士がどのように入社するのか、実情をまったく知らないようだ」と直撃した。
別の組合員は「その能力でアシアナ航空に入社したのであって、大韓航空に入社したわけではないではないか。われわれの経歴をこの程度までは認めてほしいと求めるのが妥当で、全部認めてほしいというのは理解しがたい」と書き込んだ。このほかにも「われわれより優秀な人材であるかのように話すのはあきれる」「彼らと同じコックピットに座るのも嫌だ」といった投稿も上がった。
内部の反発が続くなか、大韓航空操縦士労組(KAPU)はこの日、組合員に送った通知文で、アシアナ航空操縦士労組(APU)を相手に法的対応に入ると明らかにした。
KAPUは「最近、APUは確認されていない内容と歪曲された主張で、大韓航空の全運航乗務員の名誉を毀損し、現場の葛藤と混乱を増幅させている」とし、「APUの虚偽事実の流布、名誉毀損、侮辱などの行為について、すべての証拠資料の収集を完了した。民事・刑事上の責任を最後まで問う」とした。
大韓航空とアシアナ航空の操縦士労組の感情的なしこりが深まったのは、そもそも両社の入社条件が異なるためだ。民間出身操縦士が副操縦士として入社するには、大韓航空は飛行経歴1000時間が求められるが、アシアナ航空は300時間だけで足りる。一般的に700時間の飛行時間を満たすには、2~3年ほどかかるとされる。
大韓航空の副操縦士たちは、単純に両社の入社日を基準に操縦士の序列を整理すれば、実際の飛行経歴が短いアシアナ航空の副操縦士が先に機長へ昇進する一種の「逆差別」が生じかねないと懸念している。
一方、アシアナ航空の副操縦士たちは、大韓航空によるアシアナ航空買収が雇用継承を前提としている以上、既存の勤続年数もそのまま認めるべきだとの立場だ。
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