韓国の20~30代で、正社員よりもフリーターを選ぶ若者が増加している。時間と収入の自由度を重視し、中小企業を避ける社会の傾向が背景にある。
統計によると、20~30代の時間制労働者は2024年時点で117万人に達し、10年前の2014年と比較して77%増加した。このうち、「自発的フリーター」としてアルバイトを選ぶ人は61.1%に上り、2014年の47.7%から10年間で大幅に増加している。彼らが挙げる理由は「労働条件への満足」「移動の自由」「働いた分だけ収入が得られる」といった点だ。
一方で、フリーターの増加に伴い、中小企業は採用難に直面している。2023年の調査によると、若者の64.3%が大企業を希望する一方、中小企業を希望するのはわずか15.7%に過ぎなかった。理由としては「低い給与」「労働文化の悪さ」「雇用の不安定さ」が挙げられている。
フリーターを選ぶ若者たちの中には、安定よりもストレスの少ない自由な働き方を重視する意識が根付いている。
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