2024 年 11月 26日 (火)
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イ・ジュニョン「君の夜」で「アイドルの悩み、反映できた」

©STARNEWS/KOREA WAVE

SBSテレビの日曜ドラマ「君の夜になってあげる」が23日に終了する。バンド「ルナ」のリーダーで世界的なアイドル、そして夢遊病を患う「ユン・テイン」に扮したイ・ジュニョン(U-KISS)は「アイドルの悩みをしっかり反映させることができた」と振り返った。

「音楽と演技は私の人生です。必ず、舞台で歌をうたえということはないでしょう。演技も同じです。近ごろ、私は車の移動中に歌をうたったり、台詞を読みながら演技の練習をしたりしています。以前はこんな人生を送るとは想像できませんでしたが、今はそれが実現しました。幸せです」

イ・ジュニョンは自身をこう語った。2014年にアイドルグループ「U-KISS」でデビューし、2017年から今に至るまで、「甘くない女たち~付岩洞<プアムドン>の復讐者」「別れが去った~マイ・プレシャス・ワン~」「ミスター期間制」「グッドキャスティング」「Imitation」「D.P.-脱走兵追跡官-」、最近の「君の夜になってあげる」など、視聴者の前に毎年、姿を現している。

そんなイ・ジュニョンでも「君の夜」は特別なものだった。「撮影中ずっと幸せだった」という。

「ユン・テイン」には「バンド音楽」と「夢遊病」の二つの軸がある。その表現に力を入れた。

「徹夜でギターのコードを覚えました。台本を2時間覚えたら、ギターの練習に4時間かけました。また、夢遊病の演技のために、部屋の電気をすべて消し、薄目をあけて歩いたりしました。夢遊病状態の時も、普段と同じような行動をし、目を開けている出かけられる方もいらっしゃるとか。それで“ユン・テインならどうするだろうか”ということを考え続けました」

役作りのため練習に練習を重ねるイ・ジュニョンの姿は、完璧主義者だ。それは練習マニア「ユン・テイン」の姿とも重なる。

「これまで多くの方々が『多方面でよくやってきている』と認めてくださっていることが刺激になっています。私は才能も実力も、周囲にまったく及びませんでした。『誠実であること』が私の武器でした」

イ・ジュニョンにとって「ユン・テイン」は、自分に似ているようで異なる。「実は『ユン・テイン』に触れた時、(心が)とても痛かった。彼がやってきたものは、私のものとは異なる“決意の努力”だったからです。演技する時、私は『ユン・テイン』を抱きしめようと、必死に努力した。そして『ユン・テイン』を慰めてあげました」

イ・ジュニョンと「ユン・テイン」は、本心を表に出さないという点でも似ている。「まったく同じ、というわけではありませんが、私も自分が弱いということを隠したがっていました。『辛い』『悲しい』などと口にすることが『果たして私に役立つことなのか』『私の話を聞いてくれる人たちも悩みを抱えている。そんな話をして、何か変わることがあるだろうか』など、たくさん悩みました。こういう自分の姿を『ユン・テイン』で表現しました」

「ユン・テイン」はアイドルバンドのリーダーだ。イ・ジュニョンは「ユン・テイン」によって、アイドル世界の現実をそのまま再現し、「アイドルの悩みについては『現実考証』がうまくできたと思います」と考えている。

「ユン・テイン」の父親でピアニスト「ユン・ジハン」のように、一部の人は依然、アイドルの音楽に対して偏見を持っている。「私も子供のころ、アイドルは外見で選ばれるものと考えていました。でも、いざ自分が体験してみると、(アイドルが)いかに尊敬されるべき存在なのか、はっきりとわかりました。私は、多くのアイドルの方々を応援します」

アイドル出身の俳優を指す「ヨンギ(演技)ドル」を色眼鏡で見る人たちもいる。「良き先輩たちが道を開いてくれたので、そんな考え方は少なくなりました。『ヨンギドル』たちが、どれだけ作品に真剣に向き合うかによって、その見方が変わるのではないでしょうか」

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