北朝鮮が10日夜に散布した対南ゴミ風船の大部分が、南側に到達しなかったことが韓国軍当局によって確認された。北朝鮮が自らゴミを抱え込む「自爆」行為となったとみられる。
韓国の合同参謀本部によれば、10日午前10時までに北朝鮮が約240個のゴミ風船を飛ばしたと確認された。散布されたゴミ風船のうち、約10個が京畿道の北部地域に落下し、中身は紙類やプラスチックボトルなどだった。これまでの分析では、安全に対する脅威となる物質は発見されていない。
北朝鮮は5月28日から先月24日までの間に、合計10回にわたり、計3600個以上の汚物・ゴミ風船を韓国側に飛ばしていた。これにより、車両や住宅の破損など41件の被害が報告され、民間航空機の離着陸時にも危険が生じていた。
また、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党総書記の実妹、キム・ヨジョン(金与正)党副部長は、韓国側の民間団体による対北ビラ散布に対し、「悲惨な代償を覚悟せよ」と警告し、汚物風船の散布を継続する意向を示していた。
(c)MONEYTODAY