韓国で、史上最大の実績を挙げている銀行などの金融機関が、退職希望者を募る準備を始めた。しかし、今年はいつもと雰囲気が違う。金融当局が高額な退職金に批判的な視線を向けているため、顔色をうかがっているのだ。
金融界によると、NH農協銀行は現在、退職希望の受け付けを終え、確定者を集計している。申請規模は昨年より減少している。昨年は10年以上勤続した満40歳以上の一般職員に20~39カ月分の特別退職金を支給したが、今年は40歳以上が20カ月分、56歳以上は28カ月分とした。
他の銀行も条件調整に苦心している。ある銀行関係者は「現在労組と会社側が団体交渉しており、その結果次第だ」と慎重姿勢を見せた。
他の銀行関係者も「まだ何も決まっていない。希望退職金に対する視線、先行した農協銀行の条件などもあり難しい状況だ」と説明した。
各銀行の経営現況公開報告書によると、昨年の平均希望退職金は▽KB国民銀行3億7600万ウォン(1ウォン=約0.11円)▽新韓銀行2億9396万ウォン▽ハナ銀行4億794万ウォン▽ウリ銀行3億7236万ウォン――など。特別退職金を加えて4億~5億ウォン台を受領した。
しかし、一部市中銀行の最大退職金支給額は計8億ウォンを超え、最高11億ウォンを突破した例もあった。
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