
韓国国立電波研究院は、韓国内で流通中の「iPhone(アイフォン)12」シリーズ4種のモデルについて電磁波が人体保護基準に適合しているかどうかを測定した結果、すべて基準を満たしていると発表した。
フランスの周波数管理機関、全国周波数庁(ANFR)が先月、iPhoneから欧州の基準値を超える電磁波が放出されているとして、販売を中止するよう命じた。そこで、韓国内の利用者の不安を解消するために測定に乗り出すことになったのだ。
フランス政府の発表後、国立電波研究院は直ちにアップル社に関連状況について報告するよう要請し、iPhone12(4モデル)の技術基準を満たしているかどうかを精密に検証する計画であることを明らかにした。
国立電波研究院の検証では、国際基準に従ってiPhone12から出る電磁波が頭、胴体、手足に吸収される割合を測定する方式が取られた。特に、フランスで基準を超過した手足については、フランスと同じように身体に密着させた状態で実施された。
測定の結果、吸収されるエネルギー量が頭部0.93~1.17ワット毎キログラム、胴体0.97~1.44ワット毎キログラム、手足1.75~2.63ワット毎キログラムと、いずれも人体保護基準を満たしていることが確認された。
現在、国立電波研究院は国内に流通している携帯電話について、発売前の適合性評価を通じて電磁波が人体保護基準を満たしているかどうかを検証している。今後も国民の電磁波不安を解消するため、携帯電話を含めた主要放送通信機材に対する電磁波安全性管理を強化していく計画だ。
また、国民の電磁波に対する不安や懸念を払拭するため、新技術を活用して新たに登場しているさまざまな小型家電、季節商品、市民団体等が問題だとしている家電製品、生活環境等についても、定期的に電磁波を測定し、結果を公開する予定という。
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