韓国で来年から、使用しない矯正施設、警察署など政府所有の遊休庁舎や敷地を、映画・ドラマの撮影に積極的に活用できる見通しとなった。韓国政府が通常、半年単位で実施していた国有財産の契約期間を、最短1日、1時間単位でも可能にし、民間活用が容易になる。
今年の国有財産契約22万4000件のうち99.7%が長期契約だ。日単位、時間単位で必要な場合にも6カ月以上契約をしなければならず、賃借人に負担になっている。
過去には、土地の場合、農業などに集中的に貸し出してきた。長期間利用しなければならない農作業の特性上、6カ月以下の貸与契約の必要性は大きくなかった。
だが、映画「ザ・プリズン」、ドラマ「刑務所のルールブック」を、今は使わない長興(チャンフン)刑務所で、ネットフリックスの制作ドラマ「今、私たちの学校は…」は旧山本(サンボン)地区で撮影するなど、国有財産活用が最近多様化し、短時間契約の必要性が高まっている。
企画財政省関係者は「社会が発展し、国有財産も多様な用途に活用できる。データベースを構築し、映画・ドラマ制作会社などを含め、国民が簡単に活用できるようにするものだ」との見解を示している。
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