2024 年 11月 27日 (水)
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投資酷寒期、それでも資金が集まる「K-コンテンツ」スタートアップ

韓国のグループ「防弾少年団(BTS)」(写真提供=BIGHIT MUSIC)(c)MONEYTODAY

金利引き上げや輸出不振など経済環境の悪化にもかかわらず、韓国でドラマ・映画、音源、ウェブトゥーン・ウェブ小説などK-コンテンツ企業に多額の資金が集中している。ベンチャー投資の萎縮で資金難に陥っているスタートアップ(新興企業)が多いが、K-コンテンツ関連スタートアップには数千億ウォン(1ウォン=約0.1円)を超える大規模な資金が流入しており、外国の投資家がエンターテインメント株の買いだめに走っている。

音源の知的財産権(IP)の専門投資・管理企業ビヨンドミュージックは5月31日、私募投資ファンド(PEF)運用会社プラクシスキャピタルパートナーズから2000億ウォン規模の追加投資を受けたと明らかにした。過去の投資を含め、同社の累積資産運用額(AUM)は約5000億ウォンになった。

ビヨンドミュージックのビジネスモデルは、優良音源IPカタログを大規模に買い入れ、積極的な活動で保有音源IPの価値を高める方式だ。現在、キム・ヒョンシク、チョン・イングォン、イ・スンチョルらの2万7000曲以上の音源ポートフォリオを構築した。

この日、総合コンテンツスタジオ「プレイリスト」も米シリコンバレーベンチャーキャピタル(VC)「アルトス・ベンチャーズ」と、ハナ証券Club1WMセンターで142億ウォン規模の投資を誘致した。ヒットドラマを作ったクリエイターが多数在籍している。

2019年に設立された「コンテンツX」は中小企業銀行(IBK)などから130億ウォンの投資を誘致した。同社はK-POPの成長に合わせてエンターテインメント社向けのコンテンツマーケティングやコンテンツ流通・企画などの総合ソリューションを提供している。

冷え込んだベンチャー投資市場が回復の兆しを見せていないのにK-コンテンツ関連業種に資金が流入しているのは、不動の1位輸出品目である半導体に続き、K-コンテンツが韓国経済の新たなけん引役を果たしているためとみられる。

専門家は、韓国政府がK-コンテンツを「第2の半導体」にするという覚悟でより積極的に投資すべきだと助言する。韓国経済研究院のイ・スンソク副研究委員は「K-コンテンツを輸出の主力産業にして、貿易赤字を最小化し、不況を克服すべきだ」と話した。

(c)MONEYTODAY

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