
ロシア、北朝鮮、中国の3カ国を巡る初の国際循環観光路線の運用が始まった。朝中ロの国境地域を一つの観光圏として結びつける動きが本格化している。
ロシア沿海地方の旅行会社「ボストーク・イントゥール」の発表によると、12日から「ロシア―北朝鮮―中国―ロシア」を巡る循環観光路線の運用が開始された。この商品はロシア国籍者限定で提供される。
観光客はロシア沿海地方のハサン地区を観光した後、北朝鮮の羅先(ラソン)に移動して公演観覧や麝香山(サヒャンサン)登山などを実施する。その後、中国吉林省の琿春に移動し、温泉や防川観光地、渤海国テーマパークなどを訪問した後にロシアへ戻る行程だ。
最初の商品にはロシア人観光客4人が参加した。同社は、7〜8月に向けて20人規模の団体観光客の募集を進めており、今後の需要拡大に期待を示している。旅行会社側は、観光客が高い場所から3カ国が接する景色を眺め、アジアの多様な文化と理念を体験できる点が魅力だと説明する。
これに先立つ5月27日には、中国で開催された子ども祭りの参加者約30人が同じ経路を利用しており、今回の商品はこれを一般観光客向けに拡大した初の事例となる。
今回の路線開設は、近年の北朝鮮とロシアによる観光協力拡大の流れと合致する。北朝鮮は新型コロナウイルス禍以降、ロシア人観光客の誘致に積極的に乗り出してきた。ロシアも極東地域の開発戦略の一環として、北朝鮮と中国を連携させた観光圏づくりを推進している。
特に、朝中ロの国境地域を一つの観光ベルトで結んだ点について、単なる観光商品以上の意味を持つとの分析が出ている。北朝鮮とロシアの交流が交通や観光分野へ広がる中、3カ国協力の外縁が民間交流や地域開発分野にまで拡大していることを示しているという。
北朝鮮が最近、ロシア人観光客を対象に元山葛麻海岸観光地区や羅先地域の観光を再開したのに続き、今回の循環路線が始動したことで、今後は羅先―琿春―ハサンを結ぶ国境観光や経済協力がさらに活発化すると見込まれる。
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