
韓国のベテラン歌手イ・スンファンが、南部・慶尚北道亀尾(クミ)市でのコンサート会場の貸館を直前に取り消されたことを巡る損害賠償訴訟で、1審判決を不服として控訴した亀尾市側を「うその代償として市民の大切な税金が使われている」と強く批判した。
イ・スンファンは1日、自身のSNSで「違法な誓約書の要求や公演の取り消し、安全措置を怠った無責任さはすべて違法と判断された」と1審判決の内容に言及。その上で、亀尾市のキム・ジャンホ市長の実名を挙げながら「小心で卑怯な市長は結局、亀尾市の後ろに隠れ、市として控訴することを決めた。支払い遅延に伴う損害金率は年12%に上る。うその代償として市民の税金が使われるのは、私にとっても非常に惜しく感じる」と批判した。
さらにイ・スンファンは、キム市長がテレビ討論で展開した説明は法廷ですべて不利に作用するはずだとし、「賠償額はさらに上がるだろう」と指摘した。
事の発端は2024年12月25日、亀尾市文化芸術会館で予定されていたイ・スンファンのコンサートが、開催わずか2日前に市側によって突如取り消されたことだった。これに対し、イ・スンファンと所属事務所、チケット購入者ら計102人が、不当な取り消しで精神的・財産的損害を受けたとして、総額2億5000万ウォン(約2750万円)の損害賠償を求める訴訟を起こしていた。
1審判決では、亀尾市に対してイ・スンファンや事務所側へ計1億2500万ウォン(約1375万円)を支払うよう命じたものの、キム市長個人の賠償責任までは認めなかった。
これを受け、イ・スンファン側の弁護団も「1審では証人として出廷した市の幹部らが市長に関する質問に『記憶にない』とそろって証言を回避した」として控訴。控訴審では追加の証人尋問などを通じ、違法な決定が下された実態的真実をさらに追及していく構えだ。
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