
米国とイランの協議決裂を受け、中東情勢の不安定化が再び強まり、韓国の食品業界では包装材の供給不安が広がっている。
業界によると、包装材の原料であるナフサなど石油化学製品の供給懸念が高まり、特に即席麺などを中心に影響が及んでいる。現時点で生産停止に直結する状況ではないものの、在庫減少が進み、警戒感が強まっている。
企業側は一定の在庫を確保しており、直ちに供給が途絶える状況ではない。ただし一部の重要素材では在庫が1~2カ月分にまで減少しており、長期化すれば価格上昇や供給停止の可能性も指摘されている。
包装材は複数の原料を重ねた多層構造で作られており、いずれか一つでも不足すれば生産全体に影響が及ぶ。この構造的な弱さも、供給不安を一層高めている。
さらに問題となっているのはコストの急上昇だ。ナフサ価格の高騰により包装材の単価が上がり、多くの企業が採算を度外視して生産を続けている状況にある。
業界関係者は「供給不足だけでなく、価格が合わず生産自体を控える動きも出ている」とし、コスト負担の深刻さを指摘する。
現在は各社が在庫を活用して対応している段階だが、中東リスクが長引けば状況は急速に悪化する可能性がある。特に5月前後が最初の山場となり、場合によっては一部製品で供給障害や生産停止に発展する恐れもあるとみられている。
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