
K-ビューティーの「グダイグローバル(Goodai Global)」が、日本のメイク市場攻略に向けた体制強化に乗り出した。主力ブランド「TIRTIR」のヒットを足がかりに、現地法人を再編し、攻勢を強める戦略だ。
同社は日本法人「D&ACE」の社名を「グダイグローバルジャパン」に変更し、流通とマーケティングを現地主導へ切り替える。単なる輸出モデルから一歩進み、日本市場に最適化した運営体制を整える狙いがある。
日本は「ギャル文化」に象徴される独自のメイク文化を持ち、世界でも有数の市場規模を誇る。その中で、TIRTIRのクッションファンデーションは現地消費者のニーズを的確に捉え、急速に存在感を高めている。
人気の背景には「選択肢の多さ」と「価格競争力」がある。肌トーンに応じた細かな色展開が、日本の消費者が重視する繊細なメイクニーズに合致した。さらに、現地ブランドよりも手頃な価格設定が若年層に支持され、定番アイテムとして浸透しつつある。
一方で課題も浮き彫りとなっている。TIRTIRは売り上げこそ伸ばしたものの、収益性は大きく低下しており、成長の質の改善が急務となっている。日本法人の売り上げも減少しており、今回の再編が業績回復の転機となるかが焦点となる。
こうした状況を踏まえ、同社は日本市場に精通した流通専門家のオ・ドンフン氏をトップに据えた。これまで複数のKビューティーブランドの現地展開を成功に導いてきた実績を持つ人物で、ネットワークと運営力に期待が集まる。
グダイグローバルは日本を単なる販売先ではなく、グローバル展開の拠点と位置づける。現地最適化と国際ネットワークを組み合わせ、北米など他市場への拡大も視野に入れる構えだ。
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