2026 年 4月 12日 (日)
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韓国を射程に北朝鮮が短距離弾道ミサイル強化…クラスター弾で広域攻撃能力を誇示

労働新聞(c)news1

北朝鮮が短距離弾道ミサイル(SRBM)にクラスター弾(散布型弾頭)を搭載したと主張し、韓国全域を対象とする広域攻撃能力を誇示した。軍事専門家の間では、初期無力化戦略をより具体化させたとの見方が出ている。

朝鮮中央通信によると、北朝鮮は6日から8日にかけて重要兵器体系試験を実施し、「火星11カ(KN-23)」に散布型弾頭を装着して性能を検証した。発表では、約6.5~7ヘクタールの範囲を高密度で攻撃できるとし、サッカー場約10面分に相当する広さを一度に打撃可能だと主張した。

散布型弾頭は内部に複数の子弾を搭載し、爆発時に広範囲へ拡散する仕組みで、従来の単一目標型弾頭よりも面制圧能力が高い。特定目標を精密に攻撃するミサイルとは異なり、軍事施設やインフラを含む広い範囲を同時に攻撃する用途に適している。

北朝鮮が同種の弾頭を公開するのは約4年ぶりとされるが、今回の試験では写真が公開されておらず、実際の性能評価には限界がある。ただし、弾頭の種類拡張そのものが運用概念の変化を示すものと受け止められている。

韓国軍は「詳細な性能は韓米で分析中」としつつ、北朝鮮の発表には誇張の可能性もあるとして慎重な姿勢を示した。

一方、クラスター弾は民間被害のリスクが高いことから国際的に非人道的兵器と批判されることが多いが、安全保障上の理由から韓国を含む複数の国が保有・運用している。

北朝鮮は今回、電磁パルス(EMP)兵器や電力網を破壊する炭素繊維弾(停電爆弾)の試験も併せて発表した。専門家は、中東情勢で示された非対称戦の効果を踏まえ、複合的な攻撃能力を誇示する意図があると分析している。

こうした動きは、ミサイルの大量運用と多様な弾頭の組み合わせによって、戦時初期に相手の軍事・産業基盤を一気に麻痺させる戦略の一環とみられる。

(c)news1

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