
韓国の俳優チョ・インソンが、SNS上で政治的な悪質コメントにさらされる事態となっている。発端は広告契約終了を伝える投稿だったが、コメント欄は短時間で政治的論争の場へと変化した。
チョ・インソンは3月20日、「6年間の歩みに感謝する」として広告契約終了のあいさつを投稿した。しかしその後、「為替(1ドル=)1510ウォンの感想は」「今の状況をどう思うのか」といった為替や政治に関連づけたコメントが相次ぎ、一部にはレッテル貼りと受け取られる表現も見られた。
こうした動きの背景には、3月出演したテレビ番組での発言があるとみられる。映画の海外ロケについて語る中で、ウォン安や情勢の影響により制作費が増加したという趣旨の発言が、一部のネットユーザーによって政治的発言として拡大解釈された。
その結果、特定の投稿に対して集中的にコメントを書き込む「座標設定(ターゲット指定)」が発生したと分析されている。これはオンライン上で特定の人物や投稿に人々を誘導し、集団的に批判を書き込む行為を指す。
今回のケースでは、本人の発言意図とは異なる形で政治的な意味づけがなされ、議論が過熱した形となった。現時点でチョ・インソン本人は特段の反応を示していない。
専門家の間では、SNS上での過度な解釈や集団的な攻撃が繰り返される現象について、「著名人の発言が文脈から切り離され、政治的対立の材料として消費されやすい構造」が背景にあるとの指摘が出ている。
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