
北朝鮮の最高学府、金日成総合大学が、従来の情報科学部を人工知能学部に改編したことが明らかになった。人工知能(AI)分野の専門人材を体系的に育成する狙いとみられる。
同大学の公式サイトによると、新たな学部は2025年7月に改編され、人工知能学科、情報科学科、情報通信学科、プログラム学科などで構成されている。AIや情報産業分野で即戦力となる人材の育成を主な使命とし、各種プログラムの設計・開発能力を備えた専門家の養成を掲げている。
また、学部内には知能科学研究所、視覚情報処理研究所、自然言語処理研究所、IoT技術研究所、情報セキュリティ研究所など計7つの研究機関が設置され、研究体制の強化も図られている。
教育内容には「深層学習(ディープラーニング)」「機械学習」「データマイニング」「クラウドコンピューティング」など、現代のAI分野で中核となる科目が含まれている。
同大学のIT関連組織は、1977年の自動化学部設立を起点に、コンピュータ科学部や情報科学大学へと段階的に改編されてきた。今回の人工知能学部への再編は、その流れをさらに進めるものとみられる。
北朝鮮は近年、AI分野への取り組みを強化しており、初等教育段階から人工知能教育を導入するなど、人材育成を国家的に推進している。今回の学部改編も、こうした政策の一環と位置づけられる。
(c)news1