
韓国統一省は17日、北朝鮮が15日に実施した最高人民会議(国会に相当)第15期代議員選挙の結果、全体の約75%にあたる議員が入れ替わったとの分析を明らかにした。人事刷新の規模としては過去最大となる。
統一省によると、当選者687人のうち約520人が新たに選出された人物で、これまでの選挙での交代率(40~50%台)を大きく上回った。世代交代の進展に加え、キム・ジョンウン(金正恩)総書記主導による幹部の粛清や統制強化が影響した可能性があるとみられている。
また、今回の選挙では賛成率が99.93%となり、1948年の初代選挙以来続いてきた「賛成率100%」の慣例が初めて崩れた。北朝鮮は2023年に選挙法を改正し、賛成・反対の投票箱を分けるなど制度上の変更を加えており、反対票の出現については「選挙の透明性」を強調するための演出との見方も出ている。
最高人民会議の選挙は通常5年ごとに実施される。今回は2019年以来、7年ぶりに実施された。党大会との周期を合わせる意図があるとみられる。
当選者には、対外政策を担う幹部の名前が目立った。キム・ソンナム(金成男)党国際書記やチェ・ソニ(崔善姫)外相のほか、チャン・グムチョル(張錦哲)、リ・ソングォン(李善権)の両氏ら対外・対南関係の実務を担ってきた人物が含まれている。一方で、党大会を機に退いたとされる古参幹部らは名簿から外れた。
なお、憲法上、国務委員長は代議員を兼ねることができないため、キム・ジョンウン総書記は今回も当選者には含まれていない。
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