
韓国で、自らを映画「作戦」の主人公の一人と称していた企業買収専門家や証券会社幹部、資産家らによる相場操縦グループが検察に摘発された。相場操縦事件で自首による「リニエンシー(課徴金減免)」をきっかけに捜査が始まった初の事例だ。
ソウル南部地検金融証券犯罪合同捜査部は8日、コスダック上場企業の株価操作事件で計10人を立件し、このうち主犯格3人を資本市場法違反などの罪で拘束起訴したと発表した。6人は在宅または略式起訴、1人は指名手配中という。
一味は2024年12月から2025年4月にかけ、借名口座を利用し、示し合わせた売買や仮装売買265回、高値買い注文1339回などを繰り返した疑いが持たれている。少なくとも289億ウォン(約31億7900万円)相当を取引し、約844万株を売買して株価を操作、不当利益14億ウォン(約1億5400万円)以上を得たとされる。
主犯格の企業買収専門家は、当時大信証券幹部だった人物を「プレーヤー」として引き入れ、低価格で流通量が少ない銘柄を狙った。資産家側は現金30億ウォン(約3億3000万円)や借名口座、電話を提供し、株価を1900ウォン(約209円)から7000ウォン(約770円)以上へ引き上げた後、利益を折半する計画だったという。
株価は2025年1月に1926ウォン(約212円)から2490ウォン(約274円)へ急騰し、2月には一時4105ウォン(約452円)まで上昇、取引量も最大400倍に膨らんだ。
その後、共犯者の裏切りで株価が急落すると、元Kリーグ選手とされる元サッカー選手まで引き入れ、追加の株価操作を試みたという。
検察は捜査過程で、資産家が現職警察官らに配偶者の事件への便宜を依頼し、金品や接待を提供していた事実も把握し、贈賄罪で起訴した。関連する警察官についても捜査を続けている。
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