
Kコンテンツをきっかけに広がった韓流消費が、健康的な生活様式を意味する「Kウェルネス」へと拡大している。これまでビューティー中心だった韓国製品の海外需要が、健康管理や栄養、セルフケアなどの分野へ広がり、韓国式ライフスタイルそのものが新たな消費カテゴリーとして定着しつつある。
流通業界によると、東南アジアや台湾など主要市場で韓国製ヘルスケア・生活用品の需要が急増している。電子商取引プラットフォームのショッピーコリアが東南アジアと台湾の販売データを分析した結果、2025年のヘルスケアカテゴリーの注文量は前年同期比で約39%増加した。
背景には、ドラマやバラエティ番組などを通じて紹介された韓国人の生活様式がある。入浴文化や食習慣、セルフケアルーティンなどが注目され、韓国式生活用品への関心が健康管理製品の購入へとつながっているという。
東南アジアでは各国の健康問題とも結び付き、ウェルネス製品の需要が拡大している。マレーシアでは糖尿病や肥満対策への関心が高まり、家庭用血糖測定器の注文量が前年比10倍以上に急増。体重管理需要の高まりとともに、プロテインシェイクなど栄養補助製品の販売も伸びている。
シンガポールでは糖分を含む飲料への規制など健康政策が強化され、消費者の製品選択基準が「プレミアム」と「安全性」を重視する方向へ変化。この流れの中で、発泡錠タイプの健康機能食品など韓国のウェルネス商品が新たな市場を形成している。
フィリピンでも血糖管理関連の医療消耗品や体重管理補助製品など、ヘルスケア需要が着実に拡大。健康管理が医療中心の領域から日常消費へと広がっている点が特徴だ。
こうした動きは世界的にも広がる。米国の大手ビューティー流通企業では店舗内にウェルネス専用コーナーを設け、健康機能食品やセルフケア製品を中心に体験型ショッピングを強化している。
韓国企業もこの流れに注目している。CJオリーブヤングのグローバルモールによると、海外消費者の購買は化粧品だけでなくマッサージ用品、ツボ刺激パッチ、スリミング製品などへ急速に拡大。特に「ホームスパ」「セルフケア」需要の高まりの中で、マッサージ用品の売り上げはセール期間に前年比40倍以上増加した。
業界関係者は「Kコンテンツを通じて形成された韓国ライフスタイルへの信頼が健康管理分野まで広がっている」とし、「韓流消費がウェルネスやライフスタイル全体へ拡大し、韓国企業に新たなグローバル市場の機会を生んでいる」と話している。
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