
韓国を代表する発酵食品キムチが、世界100カ国を超える市場に広がり、グローバル食品としての地位を固めている。輸出額も2年連続で過去最高を更新し、国際市場で存在感を高めている。
韓国関税庁の貿易統計によると、2025年のキムチ輸出額は1億6441万ドル(約246億6150万円)で、2年連続の過去最高を記録した。2016年の7890万ドル(約118億3500万円)から増加傾向が続き、2022年に一時減少したものの、その後再び上昇に転じた。
輸出先も拡大している。2020年は85カ国だったが、2024年に95カ国、2025年には102カ国に達し、初めて100カ国を突破した。
背景には、世界的なKコンテンツ人気の拡大と健康志向の高まりがある。キムチは腸内環境の改善や免疫力向上に役立つ発酵食品として再評価され、新型コロナウイルス禍以降、関連研究が相次いで紹介されたことも需要拡大を後押しした。
さらに、農林畜産食品省傘下の韓国農水産食品流通公社が海外での「キムチの日」制定など文化普及活動を展開。米カリフォルニア州やニューヨーク州などを含む複数地域で記念日が指定されている。
米政府の「2025~2030年米国人のための食事ガイドライン(DGA)」にキムチが健康推奨食品として盛り込まれたことも、輸出拡大に弾みをつけている。
輸出拡大を主導しているのは、国内の包装キムチブランドだ。中でも大象の「宗家(ジョンガ)」キムチは、輸出1位ブランドとして存在感を示している。
宗家キムチの輸出額は2017年の約3200万ドル(約48億円)から2025年には約9000万ドル(約135億円)へと約3倍に増加。韓国全体のキムチ輸出額の約55%を占める。
現在、米州、欧州、アジアを含む約80カ国に展開。日本や香港、台湾、シンガポールでは現地消費が定着し、近年は米国や欧州でも需要が拡大している。アフリカや中東、中南米など新市場への進出も進めている。
特に米国市場では大手流通チェーンへの本格進出が奏功し、2023年以降は日本を抜き最大の輸出先となった。
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